2021.07.08 その他

通販通信ECMO21年上半期アクセスランク、市場動向・ワクチン関連が上位に

「通販通信ECMO」編集部がまとめた「通販通信ECMO 2021年上半期（2021年1月1日～6月30日）アクセスランキング TOP20」によると、市場景況調査の記事がトップ5中に2記事がランクインし、1位となったフィットネスクラブの市場調査記事が上半期中はダントツにアクセスを集めた。そのほか、EC・通販の広告規制関連の記事が4つトップ20にランクイン。20年上半期に比べてコロナ関連記事のランクインは減少し、3つにとどまった。

フィットネス市場、フードデリバリー市場に注目

　1位となったのは(株)帝国データバンクがまとめた「フィットネスクラブの市場動向調査」に関する記事『フィットネスクラブの倒産が急増、事業者の7割が減収…ネット移行へ (5/25)』だった。同記事は2位以下とアクセス数を大きく離すほど注目を集めた。記事では、2020年度のフィットネスクラブはコロナ禍で業績への打撃は深刻で、倒産・廃業は過去10年で最多となったこと、市場規模は前年度比3割超の縮小を見込んだことなどに言及。一方、オンライン施策などで「密」を避ける取り組みが加速していることにも触れている。

　そのほか調査関連記事では5位に『フードデリバリー利用者、1位「出前館」・2位は「ウーバーイーツ」(4/6)』がランクイン。コロナ禍で大きく利用が拡大した食のシェアリングエコノミーに関する調査がEC・通販界隈でも注目を集めたようだ。

アフィ規制で初の消安法規制が発動

　2021年上半期は厳罰化するEC・通販の広告規制に関する記事も注目を集めた。3月には消費者安全法の運用による虚偽・誇大アフィリエイト広告への注意喚起が初めて出され、業界内で大きく話題となった（15位：消費者安全法、虚偽・誇大アフィリエイト広告に初の注意喚起…消費者庁(3/2)）。

　また、特定商取引法による定期購入規制については、消費者庁による一般向け公表資料において、過去に定期購入絡みで特商法の行政処分を受けた6社を「詐欺的な定期購入商法」の例として名指し話題となった（16位：詐欺的定期商法で20年は6社が業務停止命令、今年初の処分も(1/15)）。そのほか景表法関連では選択補助器具「洗たくマグちゃん」や水素水生成器に関する景表法に基づく措置命令について多くのアクセスがあった。

コロナ関連・リユース関連も

　2020年上半期のアクセスランキングではマスク販売関連など、コロナ関連のニュースのアクセスが多数を占めたが、今年の上半期はうってかわりコロナに大きくかかわるニュースのランクインは3つにとどまった。内容もコロナ禍のヒット商品などではなく、職域接種などワクチン関連２つ（7位：新型コロナワクチンの職域接種、ジャパネット・ファンケルなどが実施へ(6/11)、14位：楽天、産学官連携の大規模ワクチン接種「神戸モデル」を全国展開(6/21)）とEC・通販事業者の拠点内の感染状況によるものだった（13位：MonotaRO、笠間の物流拠点で6人が新型コロナ感染…出荷に遅れも(1/6)）。

　フリマアプリなどリユース関連のニュースも複数ランクイン。全体2位が『PayPayフリマ、販売手数料を10％→5％に値下げ…業界最安に(1/14)』となり、フリマアプリの手数料勢力が変わったことが注目されたようだ。そのほか越境ECでのリユース販売でポケモンカードが資産に相当するものとして取引が活発となっているニュースも多くのアクセスを稼いだ(9位:人気の「ポケモンカード」は数千万円に？…コロナ禍のeBayトレンド (3/16)）。一方で、高額転売をけん制する動きのニュースもトップ10入りした（10位：「YOASOBI UT」が高騰？ユニクロとメルカリ、発売前に異例の転売警告(6/28)）

新たな通販ヒット商品記事にもアクセス多数

　そのほかのトピックとしては、売却や撤退関連といったニュースも3つランクイン。5位に『ワタベウェディング、筆頭株主が千趣会から医薬品大手・興和に移行へ(3/22)』、8位に『ダイソンのサブスク「Dyson Technology +」が終了、最新商品の試用で人気も(5/21)』、20位には『業績悪化も影響、サンリオが物流センターを売却…譲渡益は38億円に(3/15)』といったニュースが並んだ。一方で、新たな通販ヒット商品のニュースといったポジティブな話題もトップ20内に踊っている（19位:『ファーマフーズの育毛剤『ニューモ』、発売から2年で売上No.1に(2/4)』）。