2021.03.15 通販会社
業績悪化も影響、サンリオが物流センターを売却…譲渡益は38億円に
(株)サンリオはこのほど、東京都町田市にある自前拠点「ディストリビューションセンター」(保管型の物流倉庫)の土地建物の譲渡を決めたと発表した。譲渡先や譲渡価格などは明らかにしていないが、26日に契約を締結し、4月20日の引き渡しを予定している。
経営資源の有効活用と財務体質の改善で譲渡
同社は譲渡の理由を、「経営資源の有効利用と財務体質の改善、強化を図るため」としている。物件の性質上、譲渡後も定期建物賃貸借契約を交わし、継続使用(3年間)することになっているという。
譲渡価格は「市場価格を反映した適正な価格」とだけ公表。ただし、譲渡価格から諸経費の見込み額を控除した概算譲渡益は約38億2000万円としている。譲渡先は一般事業法人で、取引関係はあるが資本関係や人的関係はないとしている。
コロナ禍で23億円の赤字決算に、サンリオピューロランド入園者数は75%減
約1万7000㎡の敷地に建つディストリビューションセンターは、5階建て延べ床面積約2万㎡の大規模施設。サンリオで扱うエブリデイ商品、シーズン用品、テーマパーク商品などを管理、出荷する物流拠点だ。東京都内に2か所あった物流拠点を集約して、稼働したのは2001年9月。投資総額は約47億円といわれている。
エンタメなどソーシャル・コミュニケーションを手がける同社も、コロナショックは深刻。21年3月期第3四半期(20年4~12月)連結決算では、売上高が前年同期比30.1%減の294億円営業損失が25億円(前年同期は24億円の利益)、純損失が23億円(前年同期は15億円の利益)となっている。
コロナ禍で、オンライン事業を立ち上げるなどE C部門の伸長はあったものの、イベントや販促活動の自粛や消費マインドの低下によるマイナスをカバーできるまでには至っていない。テーマパーク事業では、サンリオピューロランド(東京都多摩市)の入園者数が、単体で17万8000人と前年同期比49.6%減、累計では28万1000人と同75.1%減という状況だった。
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