2025.07.04 調査・統計
紅麹問題が健康食品事業者の約9割に影響…業界団体の調査
健康食品を取り扱う事業者で組織する健康食品産業協議会が7月3日公表した事業者アンケート結果から、「紅麹」報道を受けて、健康食品関連の約9割の事業者で、消費者からの問い合わせの増加や売上の減少といった影響が出たことがわかった。
質問:小林製薬の紅麹関連製品による健康被害に関する報道を受けて、事業や業務に影響はありましたか。
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問い合わせの増加や売上減少など
調査は1月31日~2月14日、インターネット上で実施し、80社から回答を得た。
小林製薬の紅麹問題に関する報道を受けて、事業・業務に影響があったかを聞いたところ、87%の事業者が「はい」と回答。影響の内容は、「消費者からの問い合わせが増えた」「社内基準の見直しを行った」「売上が減少した」が上位を占めた。
「消費者からの問い合わせが増えた」と回答した事業者では、増加した問い合わせの内容について、「商品に配合されている原材料は何か」「商品の安全性は確認しているか」「商品を返品したい、または定期購入を解約したい」を挙げた。
「社内基準の見直しを行った」と回答した事業者に、その取り組み内容を聞いたところ、「健康被害情報の情報収集体制」が最も多く、「原料の安全性確認」「原料の製造所の管理体制」が続いた。
また、健康被害情報の収集で課題を感じている事業者は73%を占めた。具体的な課題として、「健康被害と判断する基準が難しい」「個人情報の取り扱いが難しい」「医師からの情報提供が十分に得られない」の順に多かった。
今後の優先は「機能性表示食品」が86%
今後、商品の開発・販売で優先したいものは、「機能性表示食品」が86%、「特定保健用食品(トクホ)」が9%、「その他、いわゆる健康食品など」が5%を占めた。
「機能性表示食品」と回答した事業者では、優先する理由について「身体への機能についてパッケージに表示ができ、消費者にとってわかりやすい」「トクホに比べて、開発時間の短縮ができる」などを挙げた。
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