2023.06.23 行政情報
「チャット勧誘販売」規制めぐる議論が大詰め…消費者委員会WG
消費者委員会の「チャット勧誘販売」規制をめぐる検討が大詰めを迎えている。早ければ、7月に予定されている「デジタル化に伴う消費者問題ワーキング・グループ」で報告書を取りまとめる。

デジタル化に伴う消費者問題ワーキング・グループ報告書(案)より
▽関連記事
健食留意事項改正の背景とポイントとは?消費者庁・田中室長に聞く(前)
デジタル化に伴う消費者問題ワーキング・グループ報告書(案)より
▽関連記事
健食留意事項改正の背景とポイントとは?消費者庁・田中室長に聞く(前)
購入を断ると「個人情報をネットでばらまく」と脅すケースも
目的を告げずに事業者名も伏せて、チャットを利用して消費者にコンタクトを取り、強引に高額商品を購入させる悪質商法が横行している。特に問題視されているのが、簡単に稼ぐことができると話してテキストなどを購入させ、本来の目的である投資話を持ち掛けるという手口。代表的な事例に次のようなものがある。「人気副業ランキングで個人名AのアカウントのSNSにアクセスし、友達登録をした。Aに『簡単にお金が稼げる』と説明され、電子書籍などを購入するように勧められた。約2万円をクレカで決済後、業者から電話があり、電子書籍の内容を説明すると言われた。予約日に業者から連絡があり、FX自動売買ソフトを勧められ、副業ではなく投資話だとわかった。断ったが、『電子書籍は通販なので解約できない』と言われた」(30代女性)。
副業を装った投資話のほか、悪質な健康食品販売によるトラブルも後を絶たない。1例を挙げると、次のような相談が寄せられている。
「ネットである効果をもたらすお茶を見つけ、サイトの担当者Aとメッセージアプリでやり取りし、約10万円の商品を購入。4日後にAからもっと効果があるという約30万円の商品を強く勧められ注文したが、翌日、少し考えたいと伝えたら、あなたのために調合しているので、キャンセルはできないと返ってきた。その後、解除の意思を伝えたところ、『買わないのなら個人情報をネットでばらまく』との返信があった」(50代女性)。
規制対象は不意打ち性のあるケースに限定
消費者保護の観点から、消費者委員会のワーキング・グループでは、悪質なチャット勧誘販売に対する規制の在り方を検討中。このほど公表された報告書(案)では、規制対象は不意打ち性のあるケースに限定する方針が示された。具体的には、(1)事業者からのチャット勧誘で消費者が購入の意思を示したもの、(2)ホームページなどで商品を販売する目的を告げずに、消費者にチャットを開始させるもの――としている。
事業者名・目的の明示やクーリング・オフ導入など求める
悪質なチャット勧誘販売への規制として、事業者名・目的の明示、禁止行為の創設、民事ルールの適用を提言する方向で議論が進められている。通常のインターネット通販とは異なり、悪質なチャット勧誘販売の場合、個人を装ったり、本来の目的を伏せたりして消費者に近づくケースが多い。不意打ち性があることから、訪問販売や電話勧誘販売のように、事業者名や販売目的の明示義務を設けることが必要としている。
禁止行為については、嘘をついて購入させる不実告知、都合の悪い事実を消費者に意図的に伝えない事実不告知などが挙がった。民事ルールの創設では、取消権やクーリング・オフ制度の導入を求める方向にある。
同ワーキング・グループは、早ければ7月中にも報告書を取りまとめる。報告書を踏まえ、消費者委員会本会議で消費者庁への要請内容を決定する予定だ。
(木村 祐作)
▽関連記事健食留意事項改正の背景とポイントとは?消費者庁・田中室長に聞く(前)
消費者委の「SNSに関する建議」で消費者庁、水面下に潜む本丸まで調査へ
23年通販市場規模、3.8%増の15兆6820億円と予測…富士経済
※「資料掲載企業アカウント」の会員情報では「通販通信ECMO会員」としてログイン出来ません。
資料DLランキング
-
1
【楽天市場】RPP広告チェックリスト2025
-
2
【無料公開】食品EC「カオスマップ」2025 – 食品EC業界の最新動向
-
3
Amazon:販売数アップのためのSEOキーワード・販売戦略
-
4
機能性表示食品の体験談で注意すべきポイント ーひざ関節商材の事例で考えるー
-
5
あらためて整理!二重価格のルール 景表法の視点で読み解く正しい価格表示のポイント
ニュースランキング
-
1
JADMA、悪質広告を指南する広告代理店・コンサルタントを問題視…消費者委員会がヒアリング
-
2
CBN製品、6月1日から取り締まり…精神毒性が懸念されるなか、今もECモールで販売中
-
3
ZenGroup、海外向け文房具ECでサブスクボックス「静かな雨」を発売
-
4
アマゾン、新幹線の業務用スペースを活用した商品輸送に取り組む
-
5
【5月30日9時更新:物流配送状況】日本郵便/ヤマト運輸/佐川急便/西濃運輸/福山通運
