2016.05.10 調査・統計
機能性表示食品、6製品でGL不適合?…ASCON評価
元消費者庁長官の阿南久氏が理事長を務める一般社団法人消費者市民社会をつくる会(ASCON)は1日、届出済みの機能性表示食品79製品(届出番号=A1~A80)の評価結果を公表した。
同評価では、ASCONが設置した科学者委員会(委員長:小泉直子氏)が、届出書類について、根拠とする論文の数、届出書類が消費者庁のガイドラインに適合しているか、安全性に問題はないか、などを企業側への質問・回答を交えて評価し、「製品の科学的根拠の程度」を独自の基準でA~Cに判定した。
安全性については、全製品が「問題なし」となった。機能性については、A判定(有効性について十分な科学的根拠がある:5報以上のRCTなど)は16件、B判定(有効性についてかなりの科学的根拠がある:2報以上のRCT、最終製品でのRCTが1報など)は40件、C判定(有効性についてある程度の科学的根拠がある:RCTが1報のみ、RCT2報以上で有効と無効が拮抗する場合)は15件、見解不一致(指摘事項に対して企業からの回答が不十分)が6件、照会中(企業からの回答待ち)が2件となった。
71製品が委員会の評価基準に適合したが、6製品は評価基準に適合せず、企業との意見交換でも合意しなかった(見解不一致)。見解不一致となった主な要因は、論文に含まれる18歳の対象者を成人年齢とするかどうか、BMI30を超える肥満者でも医師の判断で被験者に加えることができるかどうかなど。これらの点については、関係業界での統一見解と共通理解が求められる、とした。
同委員会の指摘で、届出を変更した製品は、変更予定も含め9件となった。また、採用論文に査読がないなどの明らかなガイドライン違反も確認されたほか、企業側が「(届出が)受理された事実をもって有効性が示されたものと考えております」と回答するなど、国が有効性を認めたような間違った解釈をしている企業もあった。
見解不一致となったのは、『ナイトスリムエッセンス ラクトフェリン』(ライオン)、『ヒアロモイスチャー240』(キューピー)、『えんきん』(ファンケル)、『蹴脂粒』(リコム)、『ひとみの恵ルテイン40』(ファイン)、『ディアナチュラゴールド ルテイン&アスタキサンチン』(アサヒフードアンドヘルスケア)の6製品。
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