2025.02.26 調査・統計
ネット通販など無店舗小売業の倒産件数が過去最多、2024年に169件
民間調査会社の東京商工リサーチが2月25日発表した「無店舗小売業」動向調査の結果によると、インターネット通販など無店舗小売業の倒産件数は2024年に169件を数え、過去最多を記録した。
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休廃業・解散も261件で最多更新
2024年1月~12月の無店舗小売業の倒産は、過去最多となる前年比45.6%増の169件。コロナ禍の巣ごもり需要や資金繰り支援で倒産が減少した2021年の68件を底に、倒産件数は増加傾向にある。休廃業・解散も同様の推移をたどり、同21.3%増の261件となり、最多を更新した。
負債規模5000万円未満が130件を数え、全体の76.9%を占めた。負債5億円以上はなく、従業員数も5人未満が全体の9割に当たる153件に上った。
業種別で見ると、繊維・衣類・身の回り品が37件、各種商品が17件、機械器具が15件、飲食料品が8件など。
原因別では、「販売不振」が126件で最多。想定した売上を確保できず、経営に行き詰まるケースが大半を占めた。これに「他社倒産の余波」の15件が続いた。また、会社設立から事業が軌道に乗らず、短期間で経営破たんした事例も目立った。
過当競争が背景に
EC市場は拡大傾向が続き、近年では店舗を持たないネット専業の業態も増加。出店に伴う初期投資や店舗運営コストを抑制できて、小資本での参入も可能となっている。その一方で、参入障壁が低いことから異業種からの参入も増え、過当競争を背景に撤退する企業が急増中という。
新規参入が相次いだことで市場規模は拡大しているものの、仕入コストや配送といった物流コストが上昇し、採算確保が困難な状況にある。競合が激化するなか、付加価値の提供が難しい小規模・零細規模の企業を中心に、無店舗小売業者の淘汰が加速する可能性が高いと分析している。
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