2024.01.15 行政情報
キャンセル料の不満、「一括払い」よりも「定期購入」「サブスク」で強い傾向に…消費者庁の研究会
消費者庁は1月15日、「解約料の実態に関する研究会」の第2回会合を開き、解約料(キャンセル料)の適切なルールを検討するための基礎資料となる「キャンセル料に関する消費者の意識調査」の結果を公表した。業界によってキャンセル料の考え方が違うことや、支払い方法によって消費者のキャンセル料に対する不満度が異なることなどがわかった。

※消費者庁の公表資料より
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キャンセル料割合、商品・サービスによって7~80%の開き
昨年7月15日~26日の期間、過去1年間にキャンセルした経験がある全国の20歳以上の男女2000人と、これとは別の5000人を対象とした2種類の調査を実施した。
過去1年間にキャンセルしたことがある2000人を対象とした調査の結果によると、商品・サービス別に見て、キャンセル料が支払われていない割合が最も高かったのは「美容院・ネイルサロン等」だった。このほか、「食料品・健康食品・化粧品等の購入」「飲食店の予約」などでも高かった。
キャンセル料の割合は、商品・サービスによって7~80%と大きなバラツキが見られた。調査を実施した有賀敦紀委員(中央大学文学部教授)は、「キャンセル料=損害補償とは異なる業界もあり、業界によって考え方が違う」と考察した。
キャンセル料の支払いに不満を感じた理由を聞いたところ、「キャンセル料が高額だったから/返金が一切またはほとんどなかったから」「キャンセル料に関する説明がなかったから/説明がわかりにくかったから」といった回答が多かった。
さらに、支払い方法と不満度を分析した結果、「一括払い」よりも、「定期購入」や「サブスクリプション等の定額払い」で不満度が高かった。
キャンセル料の情報提供に対する印象について、不満度が最も高ったのが「エステティック・美容医療」。次いで「食料品・健康食品・化粧品等の購入」「携帯電話の通信契約」が続いた。「携帯電話では(キャンセル要件が)わかりにくいことが影響していると考えられるが、エステティックや食料品については不明」(有賀委員)という。
複数のキャンセル要件設定で消費者意識が向上
これとは別の5000人を対象とした調査の結果から、航空券の早割・普通運賃のように、複数のキャンセル要件を設定した場合に、キャンセル料をより強く意識する様子が浮かび上がった。また、選択肢の数が同じであっても、表にして並べるなど比較しやすい場合に、より意識することもわかった。
キャンセル料を設定する目的については、「損害補填」が最も消費者の理解を得られ、これに「キャンセル率抑制」「価格差別」が続いた。一方、「利益目的」のキャンセル料は認められるべきでないという評価だった。
(木村 祐作)
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