2023.12.11 行政情報
キャンセル料のルール化に着手、消費者庁の研究会が初会合…化粧品・健康食品の定期購入解約などでトラブル多発
化粧品・健康食品の定期購入契約や旅行サイトの申し込みを取り消す場合などに発生する解約料(キャンセル料)について、適切なルールを示すため、消費者庁は12月11日、「解約料の実態に関する研究会」の初会合を開き、検討に着手した。月1回のペースで会合を持ち、1年程度をかけて検討する計画だ。

出典:「第1回 解約料の実態に関する研究会」資料より
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不当な解約料を明確化
同研究会は学識経験者5人で構成。座長は慶應義塾大学法学部の丸山絵美子教授が務める。
消費者契約法では、事業者が定める解約料について、「平均的な損害の額」を超える違約金を無効と規定。しかし、どのような場合に「平均的な損害の額」を超えるかという解釈が定まっておらず、裁判例を見ても複数の解釈が存在する。これに加え、購入者側が「平均的な損害の額」を立証することは困難な状況にある。
さらに、ビジネスの実態を見ると、必ずしも損害の発生を前提に違約金を定めていないケースも増えている。例えば、動画配信サービスの場合、画質やダウンロードの可否によって料金が異なり、低料金プランでは「解約料あり」、高料金プランでは「解約料なし」といった設定も見られる。この場合、解約率の低減を狙って解約料を定めていると考えられる。
初会合で消費者庁は、「そもそも解約料の実態がどうなのか、土台を整理したい。望ましいルールについては中長期的な視点に立って議論してほしい」(消費者制度課)と説明した。
同研究会では、解約料の実態や消費者意識を把握した上で、適切な解約料のルールを検討する方針。不当な解約料の明確化や、消費者トラブルを防ぐ仕組みなどを議論する。
解約した消費者の約6割がキャンセル料に不満
解約料をめぐっては、「回数縛りのない化粧品の定期購入を申し込み、解約を申し出たところキャンセル料を請求された」、「旅行サイトで誤操作によって予約してしまったため、キャンセルしたが、宿泊料100%のキャンセル料を請求された」といった消費者トラブルが報告されている。
解約料に関する消費者相談は、過去10年にわたって年間3万件を突破。2022年度には、光通信回線や賃貸アパート、サプリメントの定期購入、脱毛エステ、結婚式場、美容医療、化粧品(クリームや乳液)などで消費者トラブルが多発した。
消費者庁が実施した消費者意識調査の結果によると、過去1年間にキャンセルした経験のある人の約6割が、キャンセル料の支払いに対して不満があると回答。その理由として、「キャンセル料が高額だったから/返金が一切またはほとんどなかったから」が最も多かった。
(木村 祐作)
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