佐川急便(株)はこのほど、「飛脚宅配便(飛脚クール便を含む)」「飛脚特定信書便」「飛脚ラージサイズ宅配便」の運賃を、4月1日から値上げすると発表した。値上げ幅は荷物のサイズによって異なるが、平均値上げ額は126.6円、率にして同約8%。よく利用される飛脚宅急便の60サイズは、関東から関西へ運んだ料金が現行の880円から970円になる。

飛脚宅急便の関東⇒関西料金(※価格表記はすべて税込)
運賃の引き上げは2017年11月以来、約5年半ぶり
燃料や電力などのエネルギーに関連する費用や人件費、外注費などさまざまな費用の上昇圧力が高まっている現状に加え、同社は、物流の「2024年問題」に対応した従業員とパートナー企業の労働環境改善、顧客ニーズに対応したサービス品質の維持・向上といった、取り巻く環境の変化を含めて値上げの理由を説明している。
運賃の引き上げは2017年11月以来、約5年半ぶり。これまでも燃料価格や人件費などのコスト上昇に対し、ITを活用した生産性の向上や輸送ネットワークへの投資、効率化など、さまざまな対策を講じてきたが、宅配便のインフラと将来的にも安全で安定した物流を見据えた措置として、7%~11%の値上げに踏み切った。
飛脚クール便の料金は「運賃+クール便付加料金」に
関東から関西に運んだ場合の運賃は次のようになる。「飛脚宅急便」は、60サイズ(荷物の3辺の長さが60㎝以内)が880円→970円、80サイズが1155円→1280円、100サイズが1496円→1610円、140サイズが1958円→2100円、160サイズは2178円→2340円。
「飛脚クール便付加料金」(改定は140サイズの20kg・30kgのみ)は、140サイズ(20㎏以内)が715円→880円、140サイズ(30㎏以内)が935円→1100円。飛脚クール便の料金は「運賃+クール便付加料金」となる。
「飛脚特定信書便」は、80サイズが1155円→1280円、100サイズが1496円→1610円、160サイズが2178円→2340円など。「飛脚ラージサイズ宅配便」は、170サイズが3135円→3360円、180サイズが3410円→3660円、200サイズが4180円→4480円など。
佐川急便は22年8 月、宅配便利用者向けに小売りしている紙袋や段ボールなどの「梱包資材(マテリアル販売商品)」の多くを、4%~8%程度値上げしている。
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