2022.08.09 ECモール
メルカリ通期決算は75億円の赤字に、クレカ不正利用が4Qで13億円に
(株)メルカリが8日発表した2022年6月期(21年7月~22年6月)連結決算は、売上高が前期比38.6%増の1470億4900万円、営業損失が37億1500万円(前期は51億8400万円の営業利益)、純損失は75億6900万円(前期は57億2000万円の純利益)となった。

不正被害がQ4だけで16億円に、不正対策実施で下期には正常化へ
メルカリJP、メルペイ、メルカリUSの三本柱の継続的な成長があったが、日米のコロナ禍に伴う経済再開の動きや、米国で急速に進行するインフレなど、外部環境が変化する中、投資方針へのアップデートなどにより、日米のGMV成長率が鈍化した。一方で、第4四半期では営業黒字となり、持続的な成長に向けた準備を推進した一年となった。
昨年末から増加していた不正利用の影響額は、クレジットカードが不正利用されたメルカリJPが第4四半期だけで13億円、フィッシングによる被害があったメルペイが同3億円。次期以降については、EMV-3Dセキュアの導入など適切な不正対策の実施により、上期から対策効果で費用は減少、下期には正常化に戻ることを想定している。
メルカリのGMVは8816億円に
主力事業であるメルカリJPは売上高が前期比13%増の850億円、調整後営業損失は同7%減の225億円、営業利益率は同6pt減の27%となった。また、GMVは8816億円となり、前期比12%増。新規ユーザ獲得や出品強化、そのリテンションに取り組んだ結果、MAUは2040万人となった。一方、在宅時間の減少や不正対策の影響に加え、中長期の成長に向けて成果が着実に積みあがる投資を優先したことで、短期的なGMV成長率は鈍化した。
パーソナライズされたHome画面によるユーザー活性化を図ったほか、「メルカリ第2の玄関」としてWEBを強化。GMV全体に占めるWEB比率は前期比で3pt上昇し、6月末時点で10%となった。
「メルカリShops」の出店者数が20万突破
ソウゾウでは、21年10月よりBtoCマーケットプレイス「メルカリShops」の本格提供を開始し、好調なスタートを切った。下期はプロダクト改善に注力しながら、出店者獲得に向けてマーケティングを実施した結果、出店数は20万を突破するなど好調に進捗している。
スマホ決済サービスを提供するメルペイは、トータル売上高が前期比39.9%増の242億6000万円。Payment事業およびCredit事業が順調に成長した。特にスマート払い(定額払い)が伸長したことで収益力が向上し、初の通期調整前営業黒字を達成した。
本人確認済み比率が86%に伸長
利用者数は1345万人となり、また、継続的に推進してきた本人確認において、全利用者数における本人確認済み比率が86.2%まで伸長するなど、利便性と安心・安全な利用環境の構築の両立も推進している。
メルカリUSでは、効果的なマーケティング施策が功を奏し、MAUが伸長した。また、中長期でのブランド構築に向けたキャンペーンを展開し、認知度は過去最高を更新。一方、前年度のハードルの高さに加えて、インフレなどの外的要因もあり短期的なGMV成長率は鈍化した。この結果、「Mercari」のGMVは11億4500万ドル(1344億円。為期中平均為替レート117.40円で換算)となり前期比2%減。MAUは同6%増の490万人となった。
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