2022.01.05 ECモール
楽天の国内EC流通総額が5兆円突破、クロスユースが伸張
楽天グループ(株)は4日、2021年の国内EC流通総額(取扱高)が5兆円を突破したと発表した。三木谷浩史・代表取締役会長兼社長は、同日のグループ従業員向け年頭あいさつでも言及。モバイル・フィンテック事業とのシナジー効果により、クロスユースが向上し、取扱高に大きく貢献したとしている。

三木谷氏の宣言通りに5兆円の目標を突破
国内EC流通総額は「楽天市場」の流通総額に加え、トラベル(宿泊流通)、ブックス、ゴルフ、ファッション、ドリームビジネス、ビューティ、デリバリー、楽天24(ダイレクト)、オートビジネス、ラクマ、Rebates、楽天西友ネットスーパーなどの21年1月~12月分を合算した速報値。
楽天の20年12月期(1~12月)の売上高は過去最高を更新。コロナ禍で、主力の「楽天市場」の年間流通総額が初めて3兆円を超えるなど、国内EC取扱高が大幅に伸長した。年間の国内EC流通総額は前期比19.9%増の4兆5000億円と、初めて4兆円を超えた。
さらに、21年の中間期(1月~6月)には、グループの国内EC流通総額が2兆2777億円を計上。三木谷社長はこれを受け、9月に開催した出店者向けのオンラインイベントで「5兆円突破」の見通しを明言。「30年には10兆円をめざす」とする構想を示していた。
ユーザーの定着率は8割超に
以降も、21年1~9月期累計の国内EC流通総額は3兆4558億円となるなど、コロナ禍の巣ごもり需要を背景に大幅成長した前年から一巡しながらも、引き続き力強い成長を遂げてきた。規模拡大は、携帯キャリアサービスといったモバイル事業、フィンテックサービス事業とのシナジーによる「楽天エコシステム(経済圏)」拡大の効果が顕著だとしている。
巣ごもり消費の影響もあり、「楽天市場」の利用ユーザーは20年に大きく成長。その後もユーザーが定着し、21年1月~3月期に「楽天市場」「ファッション」などで購入したユーザーが、同年4月~6月期に再購入した割合は8割近くに上り、高い定着率を示している。
ネット通販の流通総額は、モバイル経由がパソコン経由を大きく上回っている。「モバイルが成長の源泉」でもある。三木谷社長はこの日の年頭あいさつで、楽天ポイントの累計発行枚数は2400万枚、楽天ポイントは同2.5兆ポイントを突破したと発表。「楽天エコシステムとのシナジーが明白になってきている」と、さらなる連動によるサービス強化を強調している。
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