アマゾンジャパン(合)は25日、マンションでのAmazonの荷物の受け取りの煩わしさを解消するためのシステム『Key for Business』の導入を開始すると発表した。宅配商品の受け取りをより便利にと、Amazonが進める新システムだ。
セキュリティ企業が協力、専用アプリからオートロック解除
『Key for Business』は米国などで先行導入。Amazonから委託を受けた配送業者や配送ドライバーが、専用の配送アプリからマンションのオートロックを解除できる仕組みで、ユーザーが不在でも玄関などへの置き配が可能になる。
当初は、国内で118万戸の賃貸建物を管理する大東建託パートナーズ(株)と、98万件以上にセキュリティソリューションを提供する綜合警備保障(株)をはじめとする企業と協力して導入を進め、パートナー企業を拡大しながら、『Key for Business』を全国展開する考えだ。サービス開始時には、200棟のマンションへの導入を予定している。
配送ドライバーの負担軽減に
Amazonは、ユーザーの注文時の配送オプションである「玄関などへの置き配指定サービス」を、30都道府県で標準の配送方法としている。これまで、オートロック付きのマンションでは、ユーザーが不在の場合、配送ドライバーはマンションに立ち入ることができず、玄関などへの置き配ができなかった。また、宅配ボックスが満杯のために受け取れない、商品を宅配ボックスから部屋まで運ばなければならない、といった不便さがあった。
『Key for Business』は、こうした課題の解決方法の一つ。オートロック付きマンションでの導入で、玄関などへの置き配が可能となり、在宅勤務中などで在宅していても手が離せない場合をはじめ、インターホンなどでの応対が不要となる。また、再配達の減少による配送ドライバーの負担軽減や、CO2の排出削減による環境負荷の軽減にも役立つと期待している。
配送完了後の再入館は不可
『Key for Business』は、マンションのエントランスのドアまたはオートロック装置とKey for Businessデバイスを接続し、配送ドライバーは専用の配送アプリから、オートロックを解除できるようになる。導入マンションに届ける配送ドライバーが到着すると、ロックの解除ができるようになる仕組みだ。ドライバーがマンションに入館し、玄関への配送が完了するとロック解除の期限が切れ、それ以降は同じ日でもマンションに入館できなくなる。
このサービスは、買い物後に発送される発送通知メールに「発送業者: Amazon」と表示されている場合に利用できる。「Amazonフレッシュ」での注文商品は対象外となる。
この続きは、通販通信ECMO会員の方のみお読みいただけます。(登録無料)
※「資料掲載企業アカウント」の会員情報では「通販通信ECMO会員」としてログイン出来ません。