(株)ロコンドがこのほど発表した2021年2月期第3四半期(20年3~11月)連結決算は、売上高が前年同期比18.2%増の75億1200万円、営業利益が11億3500万円(前年同期は1億8900万円の営業損失)、純利益は8億3600万円(同2億800万円の純損失)となった。
広告のSNSシフトで収益性が向上
コロナ禍に伴って店舗での靴需要が減少したが、YouTuber・ヒカルのReZARDなどのD2Cブランド商品の売上が伸び、商品取扱高(返品後)は149億4300万円(前年同期比8.1%増)と年間200億円ペースで伸長。テレビCMの抑制に加え、ウェブ広告の効率化や物流倉庫運用の効率化、送料手数料収入の見直しなどにより、増収増益となった。
広告のSNSシフト(主にYouTube)を軸とする収益性向上策が順調に推移。営業利益15億円計画に対し、進捗率は76%。四半期ベースでは5億円を超え、過去最高値を記録した。今四半期、ロコンドは自社モールが前年同期比32%増、ブランドの自社公式EC支援(BOEM)は同89%増となり、商品取扱高200億円計画に対しての進捗率は75%となった。
ECモール売上は27%増の61億円
靴とファッションの通販サイト「LOCONDO.jp」と、20年9月に吸収合併して事業に加えた「FASHIONWALKER」の運営、「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」など他社モールへの出店を行っているECモール事業は、商品取扱高(返品後)が120億3100万円(前年同期比15.6%増)、売上高は61億9500万円(同27.4%増)となった。
また、出荷件数は157万件、出店ブランド数は2972と順調に増加。アクティブユーザー数は102万7000人(自社モール74万人、他社モール28万7000人)となった。
プラットフォーム事業は売上高23.4%増
BOEM、倉庫受託(e-3PL)、店舗の欠品及び品揃え補強(LOCOCHOC)の運営などを行っているプラットフォーム事業は、商品取扱高(返品後)が24億6900万円(前年同期比0.7%減)、売上高が8億8100万円(同23.4%増)となった。BOEMにおける支援ブランド数は、新たにkippis などの開始により32ブランドとなった。店舗閉店や出荷抑制はあったものの、e-3PL出荷数は前年同期比15%増と伸長した。
主にロコンドの買取在庫を活用し、リアル店舗や小売店への販売を行なっている店舗・卸等事業は、累計期間の店舗閉鎖により、商品取扱高(返品後)は4億4200万円(前年同期比52.3%減)、売上高は4億3400万円(同44.2%減)となった。
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