(株)ファンケルは4日、島田和幸代表取締役社長執行役員CEOによる2021年の年頭訓示を発表した。併せて、今年4月から開始する「新中期経営計画」(策定中)の内容について発表。製品開発力の向上や「ファンケルらしいOMO」の推進、新関西物流センターおよび新三島サプリメント工場などの大型投資案件の成功などを目標として挙げた。
2021年は「新しい絆を紡ぐ年」
島田社長は昨年を振り返り、「私たちは初めて経験するような逆境の中でいろいろな苦労をし、チャレンジをした。そこから見えてきたものは『未来への希望』」だったと語った。そして今年を「コロナを超えて、新しい絆を紡ぐ年」と位置づけ、今年を表す言葉として以下の3つを掲げている。
一つ目は「信頼」。同社は創業以来40年間、無添加化粧品や差別化されたサプリメントや消費者に寄り添うサービスで「信頼」を得ており、今後も消費者の「体験価値」の向上に努めるとしている。
二つ目は「前進」。IT・デジタル化により「ファンケルらしいOMO」を構築し、グローバル化に対応する。
三つ目は「機敏」。環境変化に対応し、変化を恐れず行動することを社員に呼び掛けている。
他にも「自社の強み」について、通信販売と直営店舗の直販チャネルが売上全体の75%を占めていること、他社に先駆けてEC、D2C、DXのノウハウやインフラを整えてきたこと、複数の販売チャネルでのデータの一括管理や通販用物流センターおよびコールセンターなどの運営実績を挙げた。その上で「全社が一体感を持って、機動的に動けるチーム力という強みが私たちにはある」と、力強く語っている。
関西に新物流拠点、新三島にサプリ工場
2021年4月から開始する「新中期経営計画」については、①独自性を磨き、製品開発力を向上させること、②ITの活用により「ファンケルらしいOMO」を推進し、消費者との絆づくりを深化させること、③新関西物流センター、新三島サプリメント工場、ITなどの大型投資案件を成功させ、未来への投資を成果につなげること、④2030年に向けて、ALL-FANCLでグローバル化を推進すること、⑤人材育成に取り組むこと―を目指す。
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