世界最大級のマルチチャネルコマースプラットフォーム「Shopify(ショッピファイ)」を展開する日本法人Shopify Japan (株)は3日、世界中で11月27~30日に開催された「ブラックフライデー・サイバーマンデー(BFCM)」セールで、Shopify事業者(マーチャント)の総流通総額が51億ドル(約5340億円)以上となり、前年比76%増を達成したと発表した。
前年比で76%増、開始2日で3000億円突破
ブラックフライデーはアメリカで始まった毎年11月の第4木曜日に催される「感謝祭」の翌日の金曜日に行われる年末商戦の初日で、最大の山場となる日。さまざまに競争の高いセールが開催され、毎年売り上げ記録の更新を続けている。サイバーマンデーはブラックフライデー次の月曜日に行われ、ネットショッピングの主流化とともに、ブラックフライデーのネット版として生まれた。両方を指す際にはBFCMと略されている。
Shopify事業者のBFCM期間中の売上は、11月28日17:00(EST)の開始2日間で前年の4日間の合計29億ドル(約3000億円)を突破し、中小企業や自営業の小売業界の回復力を示した。特に、1件あたりの平均購入額をみると、日本の消費者はBFCM発祥の地である米国の92.80ドル(約9300円)を大きく上回り、106.40ドル(約1万1090円)と、世界1位の消費額を叩き出した。
日本のShopify導入社の売上高は347%増
また、前年に比べ、日本のShopify事業者の売上高は347%増となり、日本の消費者がShopifyを利用する事業者(オンラインストア)から購入する割合も260%増加した。消費者が購入を通じて国内の事業者を応援していることがうかがえるという。
日本でのデータによると、売上の多かった地域は東京都、大阪府、静岡県の順。日本のカート平均価格の1万1090円は、前年平均の1万227円から増加した。最も流通総額の多かった時間帯は19時で、日本の消費者がShopify事業者から購入した割合は260%増となった。また、日本でのサイト平均滞在時間は約25分――という結果が出た。
平均購入額は日豪が1万円でトップ
一方、世界のデータは、前年比50%増の4400万人以上の消費者がShopifyを利用した独立系ブランドや消費者直販ブランドから購入した。期間中の1件あたりの平均購入額は89.20ドル(約9300円)。国別では日本とオーストラリア(105.50ドル、約1万1000円)で平均購入額が最も高かった。日本(347%増)を筆頭にイタリア(211%増)、ドイツ(189%増)、イギリス(122%増)では、前年比で売上が3桁の成長を記録した。商品カテゴリーでは、アパレルとアクセサリーの売上が最も高く、健康や美容、ホームやガーデニングが続いて高かった。
こうした記録的売上についてShopifyは、「同社のプラットフォームに出店し、D2Cで販売する多くの小売業の底力の表れ」とした上、小売の主戦場が実店舗からオンラインにシフトする中、「コロナ禍が小売業界の変革を加速させた」とコメント。また、Shopify Japanは「Shopifyが日本に拠点を開いて約3年が経過したが、今回の真のチャンピオンは、日本でセールイベントやムーブメントに参加している多くのShopify事業者だ」と振り返った。
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