(株)大塚商会が11日発表した2020年12月期第3四半期(1~9月)連結決算は、売上高が前年同期比6.9%減の6212億1700万円、営業利益が同10.6%減の413億1400万円、純利益が同11.7%減の284億7200万円となった。
Win7更新需要の反動減・在宅勤務進み苦戦
累計期間では、前年のWindows7更新需要の反動によるパソコン販売台数が減少。また、テレワークの利用拡大に伴うIT需要があった反面、4~6月期に比べて影響は弱くなったものの在宅・サテライトなどの利用増で、オフィス人口が減少した影響により、一部のオフィスサプライ商品や保守サービスの売上の減少が継続している。
そのため、コンサルティングからシステム設計・開発、ネットワーク構築まで最適なシステムを提供する「システムインテグレーション事業」は低調に推移。売上高は前年同期比10.1%減の3931億8200万円にとどまった。
サプライ供給、ハード&ソフト保守、テレフォンサポート、アウトソーシングサービスなどにより、導入システムや企業活動をトータルにサポートする「サービス&サポート事業」の売上高は前年同期比0.8%減の2280億3500万円となった。
たのめーる、減収も登録口座数は9万増
重点戦略事業のオフィスサプライ通信販売事業「たのめーる」の売上高は、前年同期比4.3%減の1196億4900万円。前年の消費税増税前の駆け込み需要の反動に加え、4~6月期に比べて影響は弱くなってはいるが、一部の商材がテレワークによる影響を受け続け、前年を下回った。登録口座数は171万2288口座となり、同9万7593口座増加した。
通期業績予測は下方修正
20年12月期の通期(1~12月)業績予想に関しては、第2四半期決算発表時の8月に公表していた数値を下方修正した。売上高は8390億円から8300億(前期比6.4%減)、営業利益は637億円から573億円(同7.9%減)、純利益は435億3000万円から393億8000万円(同9.5%減)と、それぞれ予想した。
第3四半期(7~9月期)の市況の回復は緩やかで、同四半期の営業利益の期初計画比との差異は9億2300万円の超過となり、同累計期間では47億6500万円の不足となった。こうした業績と、第4四半期(10~12月期)の市場環境、見通しを踏まえた修正としている。
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