ヤフー(株)は5日、提供する事業者向けデータソリューションサービスで、データソリューションにAPI経由でアクセスできる新サービス「DS.API」の提供を開始した。第一弾として、ヤフーのビッグデータをブラウザー上で調査・分析できるツール「DS.INSIGHT」の機能をAPI経由で利用できる「DS.API -INSIGHT」をリリースした。
より多くのインサイトを社会や顧客に還元へ
「DS.API -INSIGHT」を利用すれば、「DS.INSIGHT」のデータと自社データを組み合わせた分析など高度なデータ利活用が可能になる。現時点では、検索データを分析できる
「DS.INSIGHT People」のみが対応。今後、順次サポート機能を拡充する予定だ。
ヤフーは昨年10月に「DS.INSIGHT」の提供を開始し、多くの企業・官公庁が活用している。「DS.INSIGHT」単体ではユーザー企業が保有するデータと組み合わせた、より深い分析を行うことは困難だったが、ニューノーマルにおいてデータ利活用の重要性が増す中、さまざまなデータと組み合わせた分析をすることでデータの価値を高め、より多くのインサイトを社会や顧客に還元したいと考え、「DS.API」の提供に至った。
BIプラットフォーム「Tableau」と連携
「DS.API - INSIGHT」では、自社のアプリケーションだけでなく、「DS.API」が連携するBIツール経由でも利用することができる。例えば、販売実績などの自社データとともにサービスや製品名の検索推移などを定点管理し、プロモーション施策の検討や効果測定などへの活用が可能になる。
また、同日からBIプラットフォーム「Tableau」との連携を開始。すでに自社でTableauを活用している企業では、アプリケーションの開発不要で「DS.API - INSIGHT」の利用が可能になる。連携先のBIツールは今後、拡大予定という。
日本全体のデータドリブン化を後押し
Tableauは「データの民主化」により、データがどこにあっても、どんなデータでも誰もが利用、理解でき、インサイトを得て、恩恵を受けられるようにすることをめざしている。
Tableau Softwareの佐藤豊・カントリーマネージャーは「連携で、より多くの顧客がデータから有意義なインサイトを得て、変革に結びけられるよう支援する」とコメントしている。
「DS.API -INSIGHT」の料金は、月額基本料(固定)10万円とAPI使用料(従量課金)で、API使用料は、APIごとに定められたリクエスト単価に応じて算出。(1リクエスト1円から)。ヤフーでは、顧客のプライバシー保護を最優先に、ビッグデータの力を日本中に解き放ち、日本全体のデータドリブン化を後押ししていく考えを示している。
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