(株)GVは20日、運営するお金に関する情報メディア「まねーぶ」が実施した「マイナポイント事業に関する意識調査」の結果を公表した。調査時点での申し込み済み決済サービスは、多かった順に「楽天カード」「PayPay」「WAON」。「普段から利用しているから」「使えるお店・場所が多いから」などが選んだ理由として挙がっていた。
マイナP登録はスマホ決済がトップ
9月から還元が始まる「マイナポイント事業」は徐々に認知も広がり、マイナンバーカードの交付率も後押ししている。還元率25%(上限5000円相当)のほか、各決済事業者によるキャンペーンや特典もさまざまで活気を集める同事業だが、どの決済サービスに申込をするか迷っている人も少なくないはず――。調査したのは7月30日~8月5日。20~60代のマイナポイント申込者566人が対象。ファイナンシャルプランナーの重永響太氏が監修した。
普段の決済方法とマイナポイント申込の決済方法について聞いたところ、普段の利用は割合順に「現金」32.7%、「クレジットカード」31.5%と続いた。一方で、マイナポイント申込の決済方法では「QRコード(スマホ決済)」が36.2%と最も多く、次いで「電子マネー(ICカード)」32.5%と続き、キャッシュレス決済の中で普段利用の多いクレジットカードを抜く結果となった。
「この時期に申込を完了する消費者は意識が高いと言えるので、事業について『どうすれば最もお得』をよく調べ上げていることが推察できる。決済事業者側も、これを機に利用者を増やそうという施策が実を結んでいるのではないか」と重永氏。
まねーぷ調査ではPayPayは2位
マイナポイント申込した決済サービスについては、1位「楽天カード」107人、2位「PayPay」88人、3位「WAON」84人となり、クレジットカード、QRコード(スマホ決済)、電子マネー(ICカード)の決済方法からそれぞれランクインする結果となった。
選んだ理由については、「普段から利用している決済サービスだから」が425人で1位となり、2位は「使えるお店・場所が多いから」の237人、3位は「付与ポイントが使いやすいから」の187人。以降、「通常のポイント還元があるから」「ポイント付与のタイミングが早いから」という理由も申込の決め手になっていた。
FP「もともとの利用者数が結果に」
重永氏は、「もともとの利用者数が結果に表れた形。楽天カードは事業への申込で独自のボーナス付与は行っていないにも関わらず1位、これ以外のほとんどの決済事業者が独自の特典を用意して新規利用者獲得を狙っている。『日ごろから使い慣れた』+『決済事業者独自のボーナス』」が選ばれるポイントと考えられる」。
「この事業以外でも言えることだが、せっかく得たポイントを使わずに失効させることは一番もったいない。多くのキャッシュレス決済が乱立しているが、目先のポイント獲得だけではなく、そのポイントを使うゴールまで見越して選択しましょう」と呼びかけている。
スマホからの登録が約7割
マイナポイント予約・申込方法については、「スマホ(アプリ)」が68.2%と突出し、次いで「パソコン」が25.1%と続き、自身の端末からの手続きが9割以上を占めた。その他、市区町村窓口・郵便局・コンビニ(マルチコピー機・ATM)・携帯ショップなど、各地に設置してある支援端末からの手続きは合わせて6.8%とわずかだった。
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