GMOインターネットグループのGMOペパボ(株)が運営する国内最大級のネットショップ作成サービス『カラーミーショップ byGMOペパボ』による4月の流通額と新規申し込み数が、前年同月比で大幅増になったことが分かった。巣ごもり消費による影響で、生活者・事業者ともにEC(ネットショップ)利用の需要が高まったことが要因と考えられる。
ネットショップの新規開設も前年比で2倍に
『カラーミーショップ』を利用するショップの流通額増が顕著になったのは緊急事態宣言が発令された4月7日以降。その結果、4月の流通額は1.7倍となり、3月と比べても1.3倍以上の増となった。また、新規申し込みネットショップ数は前年同月比で2倍に達した。
購入商品のカテゴリは多岐にわたるが、食品やインテリア・家具、日用品が急伸。実店舗の既存顧客をネットショップへ誘導するために新たな取り組みを行う事業者が増えていることも、流通額の増加に寄与していると考えられる。
食品の伸び率が3倍に
流通額の伸び率では食品関連の伸び率が一番高く、3倍を超えた。外出自粛で自宅での食事が増え、地方の特産品などのお取り寄せ食品の需要が高まっている。2位のインテリア・家具も2.6倍以上。テレワーク導入の加速に伴う購入などが売り上げ増の要因と予想される。
一方で、コロナ禍がインテリア専門店に与える影響や対策に関する調査によると、約6割の店舗が「悪影響が発生している」と回答。「オンラインの導入」「ネット通販の強化」という専門店はさほどでもないことから、EC化の有無が業績の明暗を分けていることがうかがえる。
4月に新規申し込みをしたネットショップの数は、前年同月比の2倍。3月と比べても約1.8倍に増えた。生産者や営業時間短縮の影響を受けた飲食店など、食品関連業種のECへの参入が急増。18年の物販系分野のEC化率をみると食品は2.64%と、他の商品に比べても特に低かったが、これを機にEC化率が大幅に高まることが予想されている。
ファッション・美容関連の新規ECサイト申込が拡大
その他、ファッション関連や美容関連など、百貨店などの実店舗の休業による影響を受けやすい業種の申し込みが目立った。
4月に新規申し込みを行い開店したショップの流通額は、前年同月比35.1倍と大幅に増進している。一般生活者のEC利用の需要の高まりや、コロナ禍の影響を受けた事業者を支援する潮流などが流通額を押し上げた一因と考えられるという。

事業者支援のため、GMOペパボでは『カラーミーショップ』を利用する運営者に対する利用料金の支払期限延長措置や、新規申し込みショップの初期費用や決済の月額最低手数料を無料にするなどの措置をとっている。ショップ運営に役立つノウハウ動画をYouTubeで無料配信もしており、今後もさまざまな施策を検討、実施していく考えを示している。
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