2019.01.22 調査・統計
国内デジタルコマースアプリ市場、22年には127億円に拡大
IT専門調査会社のIDC Japan(株)が21日発表した「国内デジタルコマースアプリケーション市場」の調査結果によると、17年の国内デジタルコマースアプリケーションの市場規模は97億6600万円となった。
5年間の平均成長率は5.5%
18年以降の同市場規模については、デジタルトランスフォーメーション(DX)の浸透やAIシステムとの連携などにより、17年~22年の年間平均成長率(CAGR)は5.5%となると予想。22年には127億7700万円規模になると見込んでいる。中でもクラウドサービスのCAGRは24%の高成長で推移し、22年の市場の構成比は43%に達すると予測している。
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デジタルマーケの浸透で需要増加
同調査では、消費者やビジネスバイヤーがデジタルチャネルで製品/サービスを購買する際の手段として、デジタルコマースアプリケーションが多く利用されていると分析。デジタルコマースの手段を検討するユーザー企業にとって、フロントエンドアプリケーションとバックエンドアプリケーションを適切に連携させるプラットフォームとして、顧客エクスペリエンス(CX)を提供するツールになりつつあるとしている。
IDC Japanグループディレクターの眞鍋敬氏は「国内デジタルコマースアプリケーション市場は、消費者やビジネスバイヤーでのDXの浸透やデジタルマーケティングの浸透によって需要が増加している。ITサプライヤーは、オンプレミス型とクラウド型システムを連携する手段やインテリジェンス機能の提供、ビジネス分析機能の強化に注力することが望ましい」とコメントしている。