2019.07.23 通販会社
アスクル、ロハコ譲渡交渉の経緯を公表…ヤフーとの提携解消を切望
アスクル(株)は22日、ヤフー(株)が18日に発表したプレスリリースの内容に反論し、ヤフー側から申入れした「LOHACO事業譲渡」の経緯を公表。同日、ヤフーに対して提携解消について再申し入れをしたとも発表した。

ヤフー「ロハコ譲渡の意向をうかがったに過ぎない」
ヤフーはアスクルが記者会見を開催18日、会見後に会見内容に反論するリリースを公表していた。アスクルの岩田社長が会見で主張した「ヤフー側がLOHACO事業を乗っ取ろうとしている」ことについて、ヤフーのリリースでは、「当社は、アスクルとしてそもそも譲渡をする考えがあるかどうかの意向をうかがったに過ぎません」と説明した。
アスクル、ヤフーの説明は「虚偽」と主張
この点についてアスクルは22日、新たに詳細な経緯を交えて説明。アスクル側の公表内容によると、2018年11月26日に行われたアスクルに派遣されているヤフーの取締役やアスクル経営陣との会議で、LOHACO事業の今後についてヤフーへの譲渡の可能性を含めた相談依頼があり、「LOHACOを仮称『Yモール(現PayPayモールとみられる)』としてヤフーの直営店にしたい」「価格設定と品揃えの判断はヤフー社が握りたい」「小売新会社(ヤフー社51%・アスクル49%)を設立してLOHACOを移管する」「新会社には岩田社長を役員に入れない」などの具体的な提案があったとした。
その後、同年11月29日から12月上旬にかけ、ソフトバンク(株)の宮内社長も交え、ヤフー側のLOHACO事業移管、事業分社案などを議論し、アスクルの物流事業をソフトバンクに吸収する意見もあり、岩田社長の反発、LOHACOの取引先メーカーが賛同するかどうかなどが課題に挙がったという。
その後、アスクルが17日に発表したヤフーとの提供解消協議申入れの通り、19年1月にヤフーの川邊社長がアスクルを訪問し、岩田社長の退陣を求めるともにLOHACO事業の譲渡の可能性を検討するように依頼を受けた。
このことなどからアスクルは、「ヤフー社が主体的にLOHACO事業の移管を画策していることは明白です」としている。
また、岩田社長の再任を否決する議決権行使については、「社長再任に反対する真実の理由は、LOHACO事業の移管を行いやすくするための社長人事への介入であることは明らかです」とし、ヤフーが岩田社長の退陣を求める理由は、ヤフーが発表している業績不振でなく、「将来的なLOHACO事業の移管」を目的にしていると主張している。
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