2025.12.16 行政情報
「カシューナッツ」アレルギー表示の義務品目に…来春施行、経過措置は2年間
消費者庁は12月15日、「食物アレルギー表示に関するアドバイザー会議」を開き、食物アレルギー表示の表示義務品目にカシューナッツ、表示推奨品目にピスタチオを追加することを決定した。来春メドにスタートさせる。カシューナッツについては施行後、2年間の経過措置期間を設ける計画だ。
「食物アレルギー表示に関するアドバイザー会議」の様子(12月15日夕)
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表示推奨品目に「ピスタチオ」追加
カシューナッツについては検査法の開発のメドが立ったことから、表示義務品目に追加する。これにより、表示義務品目は合計9品目となる。消費者庁は今後、パブリックコメントの募集、消費者委員会への諮問手続きを経て、来春メドに施行する。「事業者による原材料の確認や容器包装の改版のため、2年間の経過措置期間を設ける」(食品表示課)と説明した。
ピスタチオは表示推奨品目となる。義務化でないため、通知によって周知する。カシューナッツの施行に合わせてスタートさせ、「可能な限り(事業者に)速やかな対応を求めていく」(同)としている。
ピスタチオとカシューナッツの交差反応性で注意喚起
ピスタチオは、カシューナッツと交差反応性があることから、消費者へ注意喚起する方針も示された。事務連絡によって、可能な限り表示するよう推奨する予定だ。木の実類の交差反応性に関する注意喚起は、「ペカンとくるみ」で行われており、これを踏まえて、ピスタチオとカシューナッツについても実施する。
3年に1回の頻度で行う全国調査の結果、カシューナッツの即時型症例数は鶏卵・くるみ・牛乳などに次いで7番目、ショック症例数は5番目に多かった。ピスタチオも増加傾向にある。
(木村 祐作)
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