2025.09.26 行政情報
消費者庁、栄養機能食品制度改正へ検討会設置…10月に初会合、2026年度まで議論
「カルシウムは、骨や歯の形成に必要な栄養素です」など、ビタミン・ミネラルの機能をうたうことができる栄養機能食品制度を改正するため、消費者庁は9月26日、「栄養機能食品に関する検討会」を立ち上げると発表した。10月8日に初会合を開き、2026年度まで検討する。各成分の機能に関する表示や、摂取時の注意事項に関する表示を見直す。
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ビタミン・ミネラルの機能表示を改正
栄養機能食品制度はビタミン13種類、ミネラル6種類、脂肪酸1種類の合計20成分を対象に、表示可能な機能や、配合量の下限値・上限値を定めている。国の許可や届出は不要で、事業者の任意によって表示できる。
検討会は学識経験者、業界団体や消費者団体の関係者など9人で構成。検討テーマとして、(1)各成分の機能に関する表示の見直し、(2)摂取時の注意事項に関する表示の見直し、(3)各成分の配合量の下限値・上限値の見直し――の3点を予定している。
制度改正に向けて、消費者庁は2022年3月と24年12月に調査報告書を取りまとめた。22年の報告書は機能に関する表示の改正方針、24年の報告書は各成分の具体的な見直しの方向性を示した。
24年の報告書は機能に関する表示について、「ビタミンCは、腸管での鉄の吸収を助ける栄養素です」「ビタミンKは、骨を作るのを助ける栄養素のひとつです」などの追加や、一部成分を対象に表示内容の修正や削除を提言している。
検討会ではこれを踏まえつつ、各成分の機能に関する表示の改正に向けて議論することになる。
注意事項に関する表示も改正
各成分の配合量の下限値・上限値も見直す。下限値については、18歳以上の平均的な摂取量に当たる「栄養素等表示基準値」に基づいて設定されている。栄養素等表示基準値の改定が今年3月末に行われたことに伴い、下限値を改定する。上限値については、医薬部外品の最大分量などを参考に改定する。
摂取時の注意事項に関する表示の見直しは、「⾷事摂取状況を考慮したいわゆる『健康⾷品』の安全確保に資する研究」の結果を待って検討する。
取材に対し、消費者庁では「今年度に機能表示と下限値・上限値を議論し、来年度に注意事項の表示について議論する予定」(食品表示課)と話している。検討会の結論を受けて、食品表示法に基づく食品表示基準を改正し、施行する方針だ。
(木村 祐作)
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