2025.07.29 行政情報
消費者庁、包装前面栄養表示のガイドライン(案)を検討会に提示
食品パッケージの前面に、主要な栄養成分の含有量と1日あたりの摂取目安に対する割合を表示する「日本版・包装前面栄養表示」の導入に向けて、消費者庁は7月29日、検討会を開き、事業者が適切に取り組むためのガイドライン(案)を提示した。一部修正の上、8月以降にパブリックコメントを募集する計画。今年度内のスタートを目指している。
日本版・包装前面栄養表示の様式
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日本版・包装前面栄養表示のロゴ エネルギー・たんぱく質・⾷塩相当量など5成分を表示
1食分の量と1日摂取目安に対する割合を表示
日本版・包装前面栄養表示は、事業者の任意によって行う仕組みとなる。ただし、表示する場合は、ガイドラインに沿った取り組みが求められ、消費者庁が定める様式(ロゴ)を用いる。
様式は、消費者を対象としたアンケートの結果、わかりやすいと評価されたもの(画像を参照)を採用する。この日の会合では、各委員が賛成に回った。
ガイドライン(案)によると、様式を用いて表示する栄養成分等は、「エネルギー」「たんぱく質」「脂質」「炭水化物」「食塩相当量」。摂取量の減少が望ましい「食塩相当量」については二重線で囲んで、ほかの栄養成分等と区別する。
それぞれの栄養成分等について、1食分あたりの量と、1日あたりの摂取目安に対する割合(%)を表示する。例えば、「食塩相当量 2.6g(様式の上段)/35%(様式の下段)」、「エネルギー 92kcal(同上段)/4%(同下段)」などと表示する。
様式の色は背景と対照的なものとし、単色で表示する。表示する位置は、原則としてパッケージの前面となる。ただし、店頭の陳列で前面が見えにくくなる場合には、消費者が見つけやすい箇所に表示する。また、ペットボトルなど縦長のパッケージでは、様式を縦向きに表示することも可能としている。
茶葉・コーヒー豆などは摂取時の量を表示
茶葉やコーヒー豆、濃縮ドリンク、塩蔵わかめ、カップ焼きそばなど、販売時と摂取時の栄養成分の量が異なる食品については、摂取時の量を表示することが望ましいとした。その場合、摂取時の状態であることがわかる食品単位や、調理方法を表示する。
現行の栄養成分表示は、パッケージの裏面に記載され、100gあたりの含有量を表示するケースが多く、消費者にとってわかりにくいという指摘がある。日本人の場合、特に塩分の過剰摂取や若い女性のダイエットによる痩せ過ぎが、健康・栄養政策の面で問題視されている。日本版・包装前面栄養表示は、わかりやすい栄養成分表示を通して、消費者の健康維持・増進につなげる狙いがある。
取材に対して消費者庁では、この日の議論を踏まえて「一部修正してパブリックコメント案を出し、(最終バーションを)今年度中に公表する予定」(食品表示課)と話している。
(木村 祐作)
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