2025.07.09 通販支援
アジア市場での越境EC成功の鍵は”決済”!8カ国のトレンドを紹介
越境EC市場が拡大を続ける中、アジア地域は経済の成長と日本からの近さから、多くの日本企業にとって魅力的な進出先となっています。
越境ECで成功するためには、現地の消費者に合った多様な決済方法を用意することが欠かせません。決済の選択肢が豊富であることは、売上アップや良い顧客体験につながる重要なポイントです。
本記事では、マルチチャネル決済プラットフォーム「KOMOJU」を提供する弊社(株式会社DEGICA)がアジア8カ国におけるEC決済事情の最新動向をまとめました。
国内でECサイトの売上に悩んでいる方に必見の内容です。
越境ECの展開で注目すべきアジア市場
アジア諸国では、近年経済成長が続いており、2024年の実質GDP成長率は、中国で4.9%、南アジアでは5.9%と予測されています。これは、世界平均(2.8%)を大きく上回る勢いです。
アジアの消費者は、日本への旅行中に実際に購入した商品を気に入り、その後の越境EC利用につながるケースが多く見られます。
たとえば、JETROが2018年に実施した調査では、中国の消費者が日本の商品を越境ECで購入する理由として、「日本滞在中に購入し、気に入ったため」と回答した割合が20%に上りました。
こうした実体験をもとにした購買行動は、越境ECにおける大きなリピート需要を生み出していると考えられます。
決済方法の選定がビジネス成否を左右する
出典:KOMOJU
越境ECの成功には、現地消費者の決済習慣に適応した支払い方法を提供することが不可欠です。特に注目されているのが、デジタルウォレットやA2A決済の普及です。
デジタルウォレットの台頭
2024年時点で、世界のEC取引におけるデジタルウォレットのシェアは53%。2030年には65%に達する見込みです。アジア各国においても、デジタルウォレットの利用が伸びていくと見られています。
【国別の主要なデジタルウォレット】
● 日本:PayPay、楽天ペイ、au PAY
● 中国:Alipay、WeChat Pay
● 韓国:KakaoPay、Naver Pay、Sumsung Pay
● フィリピン:GCash、Maya、ShopeePay
● インドネシア:GoPay、OVO、DANA
● マレーシア:Touch ‘n Go、GrabPay、Boost™、ShopeePay
● 台湾:LINE Pay、Apple Pay、PayPal
● 香港:Alipay HK、Octopus、Apple Pay
● シンガポール:GrabPay、DBS PayLah!、Apple Pay、PayPal、ShopeePay
A2A決済の進展
銀行口座間でリアルタイムに資金を移動させるA2A決済の利用も拡大しています。
● インドネシア:インドネシア銀行により「BI-Fast」は24時間365日稼働を実現
● マレーシア:「DuitNow」が導入され、QRコードを介したA2A決済が急速に普及
A2A決済は、手数料の低さや即時性に優れ、EC事業者と消費者双方にとって利便性が高いことが支持されています。
日本とアジア8カ国における主要な決済トレンド一覧(2024)
越境ECを成功させるには、進出先市場ごとの決済事情を正しく把握することが欠かせません。ここでは、日本とアジア主要8カ国における2024年時点のEC決済トレンドをまとめました。
各国で主流となっている決済方法を比較しながら、自社に適した決済戦略を検討する際の参考になるでしょう。
出典:Global Payments Report 2025 | Payment Insights | Worldpay
越境ECにおける決済サービスの導入ポイント
越境ECの検討にあたって、多くの日本企業が直面するのが、決済に関する壁です。たとえば、「対応すべき決済方法が国によって異なり選定が難しい」「導入のための開発コストや運用負荷が大きい」といった課題が挙げられます。
特に中小規模の事業者にとっては、ローカルに適応した決済インフラの整備は大きなハードルとなり、せっかくの市場チャンスを逃す要因にもなりかねません。こうした課題を一元的に解決できる手段として、マルチチャネルに対応した決済プラットフォームの活用が注目されています。
アジアのEC市場では、単に「決済方法を用意する」だけでなく、現地ユーザーの信頼を得られるブランドやインターフェースの選定が求められます。
決済代行サービス「KOMOJU」では、日本を含むアジア主要国の多様な決済方法に対応しており、スムーズな決済体験を通じて現地ユーザーの購買促進をサポートします。
アジア展開を成功させるために
アジア市場の経済成長とデジタル決済の進展は、今後の越境EC戦略における大きなチャンスです。国ごとの決済事情にあわせた対策を講じることで、より多くの現地ユーザーを取り込み、安定した収益拡大を目指すことが可能になります。
今後のアジア展開を加速させるうえで、「決済」は避けて通れない要素のひとつ。正しい情報と柔軟なシステム導入によって、グローバル市場でのプレゼンスを高めていきましょう。
【執筆者プロフィール】
株式会社DEGICA KOMOJUマーケティング
株式会社DEGICAが提供するマルチチャネル決済プラットフォーム「KOMOJU」は、ECサイトなどの運営者向けに、クレジットカード、コンビニ決済、QRコード決済、ペイジー、電子マネー決済、銀行振込など、さまざまな国内外の決済方法を一括導入することができる決済代行サービスです。ShopifyやWixなどの一般的なECプラットフォームと簡単に連携でき、初期費用や月額料金が不要で決済手数料のみの透明性の高い料金体系を設定しています。
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