2025.06.05 行政情報
食品の個別表示ルール見直し、乳製品・食肉製品などの「衛生に関する事項」も検討対象に…消費者庁の懇談会
消費者庁は6月5日、食品表示懇談会を開き、食品ごとに設けている表示ルールの見直し作業で、牛乳・乳製品・食肉製品などの「衛生に関する事項」も検討の対象に加える方針を示し、了承された。今後、地方自治体へのアンケートや関係者ヒアリングを実施し、具体的な見直しを行う。2030年4月からの施行を予定している。
6月5日に開催された食品表示懇談会の様子(東京都文京区)
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低脂肪牛乳「乳脂肪分 〇%以上」などが俎上に
食品表示法は、JAS法と食品衛生法で定めていた表示部分を統合し、2015年4月に施行された。
食品表示懇談会の分科会では、旧・JAS法で規定していた「品質表示に関する事項」について、品目ごとの個別表示ルールの見直しを進めてきた。今回、業界団体の要望を受けて、旧・食品衛生法で規定していた「衛生に関する事項」などについても、検討の対象に加えることとした。
対象となる食品は、「乳」「乳製品」「無菌充填豆腐」「即席めん類」「食肉製品」「冷凍食品」「缶詰の食品」「水のみを原料とする清涼飲料水」など16品目に上る。生鮮食品は対象外とした。
例えば、牛乳の「130℃2秒間」といった殺菌方法や、加工乳の「無脂肪固形分 〇%」、低脂肪牛乳の「乳脂肪分 〇%以上」などの表示が、議論の俎上に乗るとみられる。
2030年4月の施行を予定
消費者庁は、検討の対象に加える「衛生に関する事項」などについて、地方自治体へのアンケートや関係者からのヒアリングを行い、改正の方向性を検討する。年内に分科会による検討を終える計画だ。
今年度内にも、パブリックコメントの募集や消費者委員会への諮問手続きを経て、食品表示基準を改正する。
個別表示ルールが見直された場合、事業者は容器包装の変更が必要となるため、2030年3月末までを経過措置期間とし、施行は同年4月からを想定している。
今後の検討に向けて、出席した委員からは「消費者にとってあまり必要でないものもあるのではないか、という点も含めて検討してもよい」「事業者の負担軽減にも配慮してもらいたい」という意見が聞かれた。
(木村 祐作)
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