2024.05.29 行政情報
加工食品の個別表示ルール 廃止を軸に見直しへ…食品表示懇談会の分科会が検討開始
消費者庁の食品表示懇談会「個別品目ごとの表示ルール見直し分科会」は5月29日、初会合を開き、個々の食品ごとに設けている個別表示ルールを横断的ルールに統合する方向で検討を開始した。2025年度まで議論し、検討結果は親部会の食品表示懇談会へ提言する。
<検討スケジュール(消費者庁の発表資料より)>
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個別品目ごとの食品表示ルールを横断的ルールへ統合…消費者庁の「食品表示懇談会」
横断的ルールへ統合する方向
分科会は業界団体や消費者団体の関係者、学識経験者の6人の委員で構成。座長は森光康次郎委員(お茶の水女子大学大学院教授)が務める。
現行制度を見ると、横断的な表示基準をベースに、品目ごとに上乗せする形で個別表示ルールを設けている。主なものに、調理冷凍食品、ハム、ソーセージ、レトルト食品、炭酸飲料、果実飲料、パン、植物油脂、しょうゆ、ジャム、マカロニ、乾麺、みそ、即席麺、豆乳、乾燥わかめ、チルドギョウザなどがある。
個別表示ルールは“まがいもの”の流通防止に効果を発揮してきたが、すでに全品目に共通の横断的ルールが設けられていることから、その役割が終わった品目もあるという。
そうした経緯を踏まえ、食品表示懇談会が今年3月に公表した「取りまとめ」では、個別表示ルールについて、国際的な整合性や消費者にわかりやすいという観点から、横断的ルールに統合する方向で見直す方針が示された。
「調理冷凍食品」の個別表示ルールは廃止に
これを受けて、分科会では品目ごとの個別表示ルールについて、それぞれの必要性を検討する。
具体的には、個別表示ルールで規定している品目の定義、原材料名・添加物・内容量の表示、名称規制などの観点から議論することになる。また、個別表示ルールを残すことが妥当な品目がある場合には、表示方法などが現状のままで適切かどうかも検討する。
初会合では、検討作業の皮切りとして、「調理冷凍食品」の個別表示ルールについて議論し、日本冷凍食品協会からヒアリングした。
同協会の関係者は、「(個別表示ルールは)消費者にとってわかりにくく、事業者にとっては負担となっている」と述べ、調理冷凍食品の個別表示ルールを廃止し、横断的ルールに1本化することを求めた。出席した各委員は同協会の要望に一定の理解を示し、廃止する方向でまとまった。
(木村 祐作)
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