2023.08.16 通販会社
アイスタイル6月期、売上高が過去最高を更新…店舗の増収が貢献
目次
OnPlatform事業は4Qで過去最高の売上高
通期売上高として過去最高を更新した。OnPlatform事業は第4四半期で過去最高の売上高を記録。BeautyService事業の売上高はEC、店舗とも2桁成長となり、こちらも過去最高となった。特に店舗の増収が増益に大きく貢献した。またMAUも過去最高の1900万となった。営業利益は、Beauty Service事業やOn Platform事業が増収となったことにより、12億7000万円の増益となり、黒字での着地となった。
コスメ・美容の総合サイト「@cosme」を基盤とした各種サー ビス(BtoB、BtoC)のOn Platform事業は、売上高が前期比8.4%増の79億3500万円、営業利益は同52.1%増の13億7300万円となった。Beauty Service事業の成長で、販売促進サービスを含むブランドキャンペーンが伸長し、前期比で増収。営業利益は売上高の増加に伴い、増益となった。
化粧品ECサイト「@cosme SHOPPING」の運営、化粧品専門店「@cosme STORE」や大型旗艦店「@cosme TOKYO」の運営など、国内における小売業を中心としたサービスが属しているBeauty Service事業は、売上高が前期比33.4%増の292億2200万円、営業利益は同313.8%増の13億9700万円となった。
売上高は、ECでは主力ブランドとの連携による先行販売や限定品販売などOn Platform事業との連携による施策や、「@cosme BEAUTY DAY」や「@cosme SPECIAL WEEK」の寄与により、16.3%の増収。店舗では、人流の戻りが著しいことやオンライン・オフラインを一気通貫したブランドキャンペーンでの販売促進イベントなどで客数が増え、46.1%の増収となった。
また、大型旗艦店は売上を牽引するだけでなく、ブランドのイベント開催やインフルエンサーとのコンテンツ企画実施など、情報発信基地としてOn Platform事業の業績にも寄与した。
営業利益は、「@cosme BEAUTY DAY」開催に伴うプロモーション費用を計上したものの、店舗の増収により10億4800万円の増益となり、黒字での着地となった。
中国の越境EC事業は現地ブランド台頭で減収
日本国外で展開するEC・卸売、店舗、メディアなどのサービスが属しているGlobal事業は、売上高が前期比3.5%増の43億9500万円、営業損失は8600万円(前年同期は2億900万円の営業損失)となった。EC・卸売では、中国の越境EC事業が現地ブランドの台頭など市場環境の変化により減収となった。また、香港店舗では、前期に不採算店舗を3つ閉店したが、残りの3店舗は堅調に回復してきており、事業全体では微増。営業利益は、不採算事業の整理・撤退により収益構造の改善を行ったが、韓国事業の不調により赤字となった。
美容部員を派遣する人材派遣事業と、創業間もない企業も含め幅広い成長ステージの企業に投資する投資育成事業の「その他事業」は、売上高が前期比43.1%増の13億3800万円、営業損失が1300万円(前年同期は1700万円の営業利益)。セグメント全体では赤字となったが、人材派遣事業は黒字での着地となった。
また、24年6月期から、セグメント名称と一部サービスの計上セグメントを変更する。On Platform事業は「マーケティング支援事業」(BtoCサービスをその他事業に変更)に、Beauty Service事業は「リテール事業」に、Global事業は「グローバル事業」とする。
24年6月期の通期業績予想は、売上高は前期比16.6%増の500億円、営業利益は同46.8%増の12億円、当期純利益は同154.3%増の7億円をそれぞれ見込んだ。EC・店舗など小売サービスを国内で展開するリテール事業の業績の伸長と、同事業で培った販売力と販促力、得られたデータを活用することで、マーケティング支援事業の増収・増益を図る。
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