BEENOS(株)はこのほど、2023年上半期(1月~6月)の越境EC動向をまとめた『BEENOS 2023年上半期 越境ECトピックスレポート』を発表した。越境ECサポートサービスBuyeeの流通データを分析し、人気ジャンルの動向や世代別のヒットアイテムを選出。世界で売れた商品、今年ヒットした商品の具体例から、越境ECで売れる商品の特徴を探った。

人気ジャンルTOP10と世代別人気ジャンルTOP10
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トップ3は「フィギュア」「ゲーム」「自動車・バイクパーツ」
23年上半期の越境EC人気ジャンルでは、1位「フィギュア」、2位「ゲーム」、3位「自動車・バイクパーツ」という、越境ECで需要の高いカテゴリが並んだ。また、10代~60代までの世代ごとでは、共通して高い人気のジャンルと、各世代で特に需要の高いジャンルが見えてくる。若年層はエンタメコンテンツを、中高年層は日本の技術力とコレクション性の高いアイテムを求める傾向が高いことが分かった。
世代別に「ファッション」の人気ブランドを見ると、10代・20代は日本のハイエンドブランドを、30代・40代はラグジュアリーブランドを求めていた。また、50代・60代はブランドの構成が10代~40代ほど明確には分かれず、趣味性が強くなり多様化していることが分かる。
10~20代で『地雷系・量産型ファッション』が前年の2.2倍
購入数が継続的に伸長しているアイテムは――。10代~20代の『地雷系・量産型ファッション』の関連アイテムが22年1月~6月比で約2.2倍に伸長。22年7月~12月比で1.6倍と継続的に伸長している。北米(52%)を中心にヨーロッパ(23%)、アジア圏(16%)でも人気を得ており、独自の「世界観」のファッションが支持を得ていると考えられる。
20代&40代は、ポリウレタン製で柔らかい独特の感触が人気のおもちゃ『スクイーズ』。日本でも20年ほど前に女子小中学生の間でヒット、海外でもYouTubeなどを経由して以前から人気があったが、22年1月~6月比で2.4倍、同年7月~12月比で1.6倍。質感やデザインの独自性を追求した「品質・商品力」が人気に繋がっていると考えられる。
20代&50代は『ペット用仏具』。ペット関連アイテム全体での購入数はほぼ横ばいで推移しているが、ペットブームが続く台湾で「ペット用仏具」が22年1月~6月比で約2.5倍に、同年7月~12月比では1.3倍と継続的に伸長した。生活習慣に根差した「独自性」のある商品が、海外の新しい習慣と合致し、購入が増加しているようだ。
コロナ禍の水際対策が終わり、訪日観光客の回復が続いている。中国からの団体旅行も解禁となった。こうした動きに連動した商品として『日本語の旅行ガイドブック』がある。購入数自体は多くはないが、「聖地巡礼」や日本各地を紹介する本が、22年1月~6月比で約1.9倍、同年7月~12月比で約1.4倍に伸長。訪日への期待がうかがえる結果となっている。
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