2026.03.09 通販支援
インフルエンサーマーケティングでつまずく理由とは?…データ・AIが問題を解決
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SNS上で活躍するインフルエンサーに、自社の商品・サービスを紹介してもらうインフルエンサーマーケティング。大きな広告効果が期待できるため、多くの通販会社が関心を寄せるが、ノウハウのない販売事業者にとってはハードルが高い。「どのインフルエンサーに頼めばよいの?」「体験してもらう商品の提供が面倒くさい」「インフルエンサーへの報酬の決定方法が不明瞭」…。そうした課題の解消に向けて新サービスをローンチした株式会社Voosterの三宮翔太代表に、インフルエンサーマーケティングをめぐる最新動向を聞いた。
重要なインフルエンサーはメガからマイクロへ
――まず、貴社のご紹介からお願いします。
三宮翔太代表(以下、三宮):当社は、AIに基づくインフルエンサー広告サービスを企画・運営・開発しています。今回、会社名と同じ名称の「Vooster」という次世代型の自動運用インフルエンサー広告サービスをローンチしました。
インフルエンサーという言葉が登場する前ですが、前職のファンコミュニケーションズに在職中、現・株式会社トリドリ(以下、toridori)代表の中山貴之と取引がありました。これをご縁に、中山が会社を立ち上げるということで、toridoriに参加したという経緯があります。
「toridori marketing(トリドリマーケティング)」というサービスを2018年に立ち上げて、2022年ぐらいまで事業部長として活動しました。その後、新規事業を担う事業開発室を設け、さまざまなサービスの開発を経て、2025年7月に「株式会社Vooster」を設立し、代表に就任しました。現在、当社はtoridoriのグループ会社の位置づけです。
――インフルエンサーマーケティングを取り巻く環境は、どのような状況にありますか?
三宮:インフルエンサーマーケティングはインフルエンサーがSNS に広告主の商品・サービスを投稿する宣伝手法ですが、近年はSNSにおける情報の届き方が大きく変化しています。
従来は、SNSを開くと、フォローしている人のコンテンツがずっと見られるようなUI(ユーザーインターフェース)が主流でした。
ところが、現在はXもInstagramもYouTubeも、開くと登録しているコンテンツに限らず、登録していないコンテンツもたくさん出てきますよね。フォロー中のコンテンツを軸に、ユーザーの関心に紐づいたコンテンツをSNSがレコメンドする方向へと変化してきました。これがトレンドの1つ目です。
2つ目は、TikTokの登場によるショートコンテンツ化の普及です。今ではYouTube ShortsやInstagramリールなど、さまざまなショートコンテンツがありますよね。
3つ目として、ユーザーのSNSの使い方が、知りたい情報や買いたい商品を自らSNSで検索して探すというSNSの検索エンジン化が挙げられます。フォロー中のコンテンツを一方的に受け取るのではなく、自ら情報を探しに行くという動きが強まっています。
つまり、販売事業者さんが費用をかけて情報発信する場合、特定のインフルエンサーによる発信よりも、複数のインフルエンサーに発信してもらう方が、消費者の目にとどまる確率が高まるというのが現状です。
このため、フォロワー数が数百万人と膨大な1人のメガインフルエンサーに頼るよりも、フォロワー数が数千〜数万人のそれほど多くないマイクロインフルエンサーを複数起用した方が、トレンドを捉えて、多くの消費者にPRすることができるでしょう。
――インフルエンサーのニーズは、「メガ」から「マイクロ」へシフトしているのですね。
三宮:そうですね。消費者の動きを見ると、より一層、マイクロインフルエンサーを活用したコンテンツを大量に提供し、商品認知に繋げる状況へと変化しつつあります。
また、SNSの運営元は公開していませんが、エンゲージメント※が高いコンテンツはオススメ枠に乗りやすいですね。例えば、コンテンツAとコンテンツBが同時に投稿された場合、一定期間中にエンゲージメントを獲得したコンテンツの方が優秀と見なされ、より多くの人に情報が拡散されていく形となります。
※エンゲージメント:投稿に対して、いいねやコメントなどでどれだけ人々が反応しているかを表す指標。
株式会社Vooster 三宮翔太氏
通販会社が頭を抱える3つの課題
――インフルエンサーマーケティングに二の足を踏む販売事業者さんも少なくないようですが、どのような問題を抱えているのでしょうか?
三宮:実施する場合、まず販売事業者さんは、自ら自社に適したインフルエンサーを探す必要があります。ところが、インフルエンサーの数は膨大で、どのインフルエンサーに依頼すればよいのかがわかりません。
次に、採用したインフルエンサーに、自社の商品・サービスを体験してもらう必要があります。その際、インフルエンサーの住所を聞いて商品を発送したり、外食店舗の空き時間を確認した上で来てもらったりと…。しかし、こうしたインフルエンサー用に特別なオペレーションを用意するのは面倒で、販売事業者さんの負担は大きくなります。
もう1点、費用が不明瞭という課題もあります。インフルエンサーの言い値だったり、広告代理店の言い値だったり…。費用対効果の面で納得できないことも、既存のインフルエンサーマーケティングの問題と言えます。
――貴社はこのほど、インフルエンサーAI自動運用型広告サービス「Vooster」の提供を開始しました。その経緯をお聞かせください。
三宮:さまざまな販売事業者さんがインフルエンサーマーケティングを行うようになりましたが、先ほどのような課題を抱え、解消できずにいるというのが現状です。
そこで当社では、各課題を同時に解決できるサービスが必要ではないか、さらに誰もが使いやすいサービスがあれば、多くの販売事業者さんをサポートできるはずと考えました。そうした経緯から、新たなサービスの開発に注力し、このたびローンチに至りました。
当社の新サービス「Vooster」の前身は、toridoriの「toridori marketing(トリドリマーケティング)」です。100万件超の実績に基づいて販売事業者・インフルエンサーの双方の課題を理解した状態で、AIの活用によって解決するという新たな仕組みに進化させています。
データベースとAIを活用して予算決定
――既存のインフルエンサーマーケティングサービスと貴社の「Vooster」の違いは?
三宮:既存サービスが抱えている「どのインフルエンサーに頼めばよいか」「インフルエンサーに体験してもらう商品・サービスの提供が面倒」「費用が不明瞭」といった課題に対し、「Vooster」は対応できます。
まず、「どのインフルエンサーに頼めばよいか」という課題からお話します。toridoriが蓄積してきた取引情報をデータベース化し、そのPRデータと、「Vooster」に入力される販売事業者さんの目的(やりたいこと)や商品情報などをもとに、AIが最適なインフルエンサーを選びます。
2つ目の課題の「インフルエンサーに体験してもらう商品・サービスの提供」という工程については、既存サービスでは必須でしたが、「Vooster」はその工程自体を省略しているのです。
具体的に説明すると、採用されたインフルエンサーは、自分自身で広告主の商品・サービスを購入・体験します。例えば、飲食店が広告主の場合、インフルエンサーは店舗へ足を運んで食事し、自分で代金を支払います。その後にSNSへ投稿するわけですね。こうした流れとなるため、販売事業者さんは商品をインフルエンサー専用に特別なオペレーションで届けたりする必要がありません。
インフルエンサーが体験するためにかかった費用は、事前にチャージした広告費に含まれています。インフルエンサーが報酬の範囲内で、商品・サービスの代金を立て替えるというイメージですね。
次に、3つ目の「費用が不明瞭」という点についてお話します。「Vooster」は、販売事業者さんのやりたいことや商品情報をもとに、最適なインフルエンサーを選びます。その際、採用するインフルエンサーごとに、「この商品をPRすると、どの程度のエンゲージメント※が期待できるのか」を予測し、それを基に費用を決定します。
※エンゲージメント:投稿に対して、いいねやコメントなどでどれだけ人々が反応しているかを表す指標。
このため、販売事業者さんは、予想されるエンゲージメントの程度に応じた費用を支払うことになります。期待値が大きい場合は費用が増え、反対に期待値が小さい場合には費用も抑えることができます。
言い換えれば、採用した各インフルエンサーが生み出す効果に応じて、費用も変わってくるわけですね。例えば、7年前にフォロワーが10万人いたとしても、その影響力が落ちている場合は、現在の影響力に応じた費用となります。
このほか、販売事業者さんが必要な時にスポット的に利用できる料金体系にしたことも特長です。もちろん、継続使用も可能です。
――「Vooster」を活用する際の流れを教えてください。
三宮:まず、ユーザー登録してアカウントを作成すると、ダッシュボードが開設されます。次に、お支払い情報(クレジットカード情報)を登録した上で、PRしたい商品・サービス・店舗などの情報を入力します。
最後に、実施したいPRの内容を作成していただきます。具体的には、月額の予算をはじめ、採用したいインフルエンサー数、ターゲットとする消費者層などです。
当社が審査して問題がなければ、あとはAIが自動的に動き出します。このように、販売事業者さんは初期設定すれば、インフルエンサーからPR投稿の完了報告が来ます。それを確認したり、成果レポートを確認したりしながら、PDCAを回していくという流れです。
利用者から「もう終わったの?」の声も
――実際に「Vooster」を活用した販売事業者さんからは、どのような声が届いていますか?
三宮:今回のローンチに先駆けて、先行的に約30社の販売事業者さんに使っていただきました。その結果、各社から「ものすごく簡単だね」というお声をいただいています。
インフルエンサー選びはAIが行い、商品・サービス提供の工程もないため、「あれ、もう終わったの?」といったお声も多いですね。
また、従量制の料金体系のため、「納得感がすごくある」という評価も各社からいただいています。
その一方で、投稿内容に対して「もう少し、このように伝えてほしかった」というご指摘もあります。商品イメージや伝え方をめぐり、販売事業者さんとインフルエンサーの間に若干の認識にギャップがあるケースも確認されました。この点については課題として捉え、今後のサービス改良につなげていく予定です。
具体的に言いますと、現在はインフルエンサーが自由に投稿できるように運用していますが、一定の構図を指定できるようにして、双方の期待値・認識の乖離を埋めることを検討しています。
――ありがとうございました。
■関連資料
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