ソフトバンクグループのBBソフトサービス(株)がこのほど発表した5月度の『インターネット詐欺リポート』によると、ファミリーマートのフィッシングサイトが急増しているほか、横浜銀行を狙った詐欺サイトが増加。さらに、マイナンバーカードに関するマイナポイントのフィッシング詐欺も登場した。サイトも精巧に作られているといい、要注意だ。

▽関連記事
3Dセキュアはカゴ落ち率約60%、ECサイトで不正被害が減らないワケ
横浜銀行を狙った詐欺サイトが増加傾向
ファミリーマートについては、「本人確認」「ファミペイ」「アンケート」を装うなど、さまざまな手口が確認されており、フィッシングサイトの全構成比の中で12.35%と実数ともに急増している。氏名やクレジットカード番号、ファミペイのログインに必要な認証情報などが盗まれる可能性があり、注意が必要だ。
また、横浜銀行を狙った詐欺サイトが増加傾向にあった。地方銀行の構成比は4月の0.03%から、5月は1.37%と上昇。数は少ないが、実数ベースで約30倍に増加している。特に横浜銀行の増加が大半を占めており、今後も大手地銀を中心に増加の可能性もある。
5月は、マイナポイントのフィッシング詐欺が登場した。サイトも精巧に作られており、「マイナポイント2万円分の有効期限が迫っている」とうたい、個人情報を詐取する手口だ。マイナポイントの受け取りが9月まで延長され、受け取り期限の話題が出てくる際に再度登場する可能性もあるとしている。
詐欺サイトブランドランク1位は「SoftBank」
同社の詐欺専用セキュリティソフト「詐欺ウォール」で調査・収集したフィッシング詐欺サイトブランドランキングは、「SoftBank」(18.93%)、「エポスカード」(13.01%)、「ファミリーマート」(12.35%)、「えきねっと」(8.75%)、「SAISON CARD」(6.75%)などだった。
「SoftBank」を狙ったフィッシングサイトが前月から約9pt増加。また「エポスカード」も同10pt増加と、クレジットカードを狙った手口が増加している。「日本年金機構」「厚生労働省」など、4月に急増したサイトは上位にランクインしておらず、商材を変えながらフィッシングサイトが作成されているようだ。
5月の詐欺ウォールによる詐欺サイト検知数は634万834件で、4月と比較すると、29万2177件増加していた。
▽関連記事
3Dセキュアはカゴ落ち率約60%、ECサイトで不正被害が減らないワケ
▽関連資料
3分でまるっと分かる!不正注文対策
この続きは、通販通信ECMO会員の方のみお読みいただけます。(登録無料)
※「資料掲載企業アカウント」の会員情報では「通販通信ECMO会員」としてログイン出来ません。