2023.01.09 コラム
インフルエンサーの定義|起用するメリット・注意点を解説!
 インフルエンサーはSNS上においてユーザーに影響を与える人のことを指します。一方で、インフルエンサーの定義については知らない人も多いのが現状です。今回は、インフルエンサーの概要と各SNSにおける特徴、企業が起用するメリットと、起用する際の注意点を解説します。
インフルエンサーの定義
 インフルエンサーという言葉は、SNSの普及によって当たり前のように使われています。しかし、そもそもインフルエンサーの定義を明確にわからない方が多いのも事実です。まずはインフルエンサーの定義から見ていきましょう。
インフルエンサーとは?
 影響や効果といった意味を表す言葉にinfluenceがあり、インフルエンサーの語源といわれています。意味の通り、人々の行動や思考に影響を与える人物のことをインフルエンサーと定義しています。芸能人やスポーツ選手、ファッションモデルからブロガーや専門家など、さまざまな分野にインフルエンサーが存在します。
インフルエンサーが注目される背景
 近年、SNSの普及によって、ユーザーはさまざまな情報に触れる機会が多くなりました。一方で、繰り返し配信される企業の広告に嫌悪感を抱くユーザーが増えています。その結果、企業の広告ではなく、ユーザー目線でされるレビューの方を信頼するという傾向が強くなっているのです。
 しかし一般の人がするレビューの全てが信用できるとは限りません。そこでユーザーは、自分と思考が似ていたり、ライフスタイルに憧れていたりするインフルエンサーのレビューを信頼するのです。
 このような背景からインフルエンサーが注目されており、マーケティングにおいても活用され始めています。
SNSによって異なるインフルエンサーの特徴
 インフルエンサーはInstagramやTwitter、YouTubeやTikTokで影響を与える人々ですが、各SNSによって特徴が異なります。そこで、以下より各SNSにおけるインフルエンサーの特徴について解説していきます。
Instagram
 ユーザーが写真や動画を投稿し、コミュニケーションをとるInstagramでは、インフルエンサーのことを「インスタグラマー」と呼ぶこともあります。ビジュアルに特化したSNSのため、写真映えする華やかな投稿が人気です。
 また、グルメや美容、ファッション、インテリアなど幅広いジャンルでインフルエンサーが活躍しています。ハッシュタグで知りたい情報を検索するユーザーも多いため、ハッシュタグの使い分けに長けた人がインフルエンサーに多い点も特徴です。
Twitter
 140文字のテキストと写真、動画で感じたことや体験などを投稿するのがTwitterです。Twitterではテキスト表現がメインのため、専門的な知識や役立つ情報などを投稿できるインフルエンサーが重要視される傾向にあります。
 一方近年では、イラストや漫画を投稿する人も増えており、人気の出た作品は書籍化される場合もあります。Twitterはリツイート機能があるため拡散力が強く、一つの投稿によってバズったり、炎上したりする点が特徴です。
YouTube
 ユーザーが動画を投稿する形式のYouTubeでは、インフルエンサーのことを「ユーチューバー」とも呼びます。ユーチューバーの傾向としてテレビやCMなどメディアへの露出が多く、なかには芸能人と同様の知名度をもつ人もいます。他のSNSと異なる点は、投稿した動画はタイムラインに流れるのではなく、自身のチャンネルに蓄積され、ユーザーがチャンネル登録をして視聴する点です。
 ある程度ファンになってから動画を視聴するパターンが多く、視聴時間も長い傾向にあります。そのため、ユーチューバーも自分のアピールや世界観が作りやすい点がポイントです。
TikTok
 TikTokもユーザーによる動画投稿がメインのSNSですが、YouTubeと異なり1分未満の短い時間の動画に特化しています。TikTokではインフルエンサーのことを「ティックトッカー」と呼ぶこともあります。
 TikTokでは動画を編集するツールが多数あるため、ユーザーに動画編集の技術がなくても投稿できる点が特徴です。そのためスマートフォンで手軽に投稿できることから、比較的若い世代を中心に人気が高まっています。
インフルエンサーにPR依頼するメリット
 つぎに、インフルエンサーにPR依頼をするメリットについて解説していきます。主なメリットは以下の通りです。
・ねらったターゲット層に訴求できる
・拡散による認知度の向上	
・広告感を出さずにPRできる
詳しく見ていきましょう。 
ねらったターゲット層に訴求できる
 商品やサービスは、インテリアや美容、ファッションなど特定のカテゴリーに属しています。各カテゴリーで活躍するインフルエンサーにPRしてもらうことで、ねらったターゲット層に訴求できるといったメリットがあります。
 特定のカテゴリーに興味をもつユーザーに効率よくリーチできるため、売上アップにもつながりやすいです。このように、商品やサービスに明確なターゲット層がある場合に効果的でしょう。
拡散による認知度の向上
 SNSの拡散効果による認知度の向上がねらえる点もメリットです。インフルエンサーが紹介する商品にユーザーが関心をもった場合、リツイートなどの拡散機能によってインフルエンサーをフォローしていないユーザーにも投稿が共有されます。
 その結果、予想していたよりも多くのユーザーに商品やサービスを知ってもらえます。このように、インフルエンサーの1投稿によって認知度が大きく向上するといった効果も期待できるのです。
広告感を出さずにPRできる
 近年は企業が配信する押しつけ感の強い広告を嫌うユーザーが増えています。インフルエンサーに依頼することで通常の投稿になじむ形で情報発信されるため、広告を不快に感じるユーザーに対して広告感を出さずにPRできるといったメリットがあります。
 また、広告ブロック機能を利用しているユーザーに対してもインフルエンサーの投稿なら見てもらえるため、より多くの人に向けて情報を発信できるのです。このように、広告感を出さずに自然なアプローチで商品やサービスを紹介することが可能になります。
インフルエンサーに依頼する際の注意点
 最後に、インフルエンサーに依頼する際の注意点を解説します。主に以下の2点があります。
・ステルスマーケティングと勘違いされないようにする
・イメージに合うインフルエンサーを選定する	
 詳しく見ていきましょう。
ステルスマーケティングと勘違いされないようにする
 ユーザーに対して、宣伝と気づかれないように商品やサービスをPRする行為をステルスマーケティング(ステマ)といいます。いわゆる「サクラ」や「ヤラセ」と呼ばれるものです。ステマ行為を罰する法律はありませんが、景品表示法違反に該当するケースも場合によっては考えられるため注意が必要です。
 また、ユーザーに投稿がステマだと思われてしまうと、大きなイメージダウンにつながる恐れがあります。そのため投稿の画像や動画、テキスト部分に「PR」や「AD」などの表記を入れてもらうようインフルエンサーに依頼するなどの対策が必要でしょう。
イメージに合うインフルエンサーを選定する
 より多くの人に商品やサービスを知ってもらいたいからといって、インフルエンサーをフォロワー数だけで選定しないようにしましょう。まずはインフルエンサーと自社商品のイメージが合うかどうか、普段の投稿やフォロワーの属性などをチェックして選定しましょう。
 また、インフルエンサーの投稿に対して「いいね」やコメントをしているフォロワーの割合もチェックポイントです。投稿によって行動を起こすユーザーがどれだけいるかの目安になるため、できるだけリアクションされている割合の多いインフルエンサーを起用しましょう。
まとめ
 今回はインフルエンサーの概要と各SNSによる違い、PRに起用するメリットと起用する際の注意点を解説しました。ポイントを以下にまとめておきます。
・インフルエンサーとは
人々の行動や思考に影響を与える人物のことです。企業が配信する広告よりも、インフルエンサーのレビューを信頼するユーザーが増えている背景から注目が集まっています。
・SNSによって異なる特徴
Instagram:ビジュアルに特化したSNSのため、写真映えする華やかな投稿ができる人や、ハッシュタグの使い分けに長けた人がインフルエンサーに多いです。
Twitter:テキスト表現がメインのため、専門的な知識や役立つ情報を投稿できるインフルエンサーが重要視される傾向にあります。
YouTube:メディアへの露出が多いため、なかには芸能人と同様の知名度をもつ人もいます。                       
TikTok:動画を編集するツールが多数あるため、ユーザーに動画編集の技術がなくても投稿できる点が特徴で、比較的若い世代を中心に人気が高まっています。
・インフルエンサーにPR依頼するメリット
ねらったターゲット層に訴求できる
拡散による認知度の向上        
広告感を出さずにPRできる
・インフルエンサーに依頼する際の注意点                
ステルスマーケティングと勘違いされないようにする
イメージに合うインフルエンサーを選定する
 SNSの普及によって注目が集まるインフルエンサーですが、企業にとってもマーケティング施策を検討するうえで有力な存在となりつつあります。認知度の向上や自然なアプローチができるといったメリットがある一方で、ステルスマーケティングと思われたりするリスクもはらんでいます。今回ご紹介した注意点も参考にしつつ、インフルエンサーのマーケティング活用を検討してみてください。
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