2025.07.30 ECモール
楽天「Rakuten AI Optimism」開催、三木谷氏がAI戦略を発表
楽天グループは7月30日、AIカンファレンス「Rakuten AI Optimism」を開催した。オープニングキーノートに登壇した三木谷浩史代表取締役会長兼社長は、新ブランド「楽天AI」を発表し、AIが単なる回答システムからアクションを実行するエージェントへと進化していることを強調した。同イベントでは3日間にわたってAI技術の展示やセッションが行われる。
日本のAI利用は中国の3分の1、「20年遅れ」と指摘
三木谷氏はオープニングセッションで、日本のAI活用について厳しい現状認識を示した。「日本のAIは20年遅れており、中国よりもヨーロッパよりも韓国よりも台湾よりも遥かに遅れている」と述べ、AI利用者の比率が中国の80%に対し日本は26.7%にとどまっていることを指摘した。
一方で、AIの進化スピードについては「3年で起こると思っていたものが3ヶ月で起こってしまうぐらい凄まじいスピードアップが出ている」と説明。2025年6月末時点で全世界約12億人がAIを利用しており、インターネットやスマートフォンの普及を上回るスピードで発展していると分析した。
「楽天AI」ブランドで日本語特化AI、4400万ユーザーデータ活用
楽天AIの特徴として、三木谷氏は日本語への最適化を挙げた。「カタカナとひらがなの組み合わせや、表意文字と表音文字が両方組み合わさった日本語の特殊性を勘案した最高レベルのAIを開発している」と説明した。
同社は独自のAIモデル「PI 2.0」を開発し、前モデルの何十倍ものデータを処理可能にした。月間4400万人のユーザーと70以上のサービスから得られる膨大なデータを活用し、ショッピング、金融、旅行など様々な分野でのAIサービス提供を目指す。MicrosoftやAnthropicなど外部企業との提携も進めている。
会場では写真から商品を分析して類似商品を提案するデモも実施され、参加者がAI技術を体験できる展示が用意されている。
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