2022.05.30 調査・統計
アリババの流通総額も減少…EC市場への上海ロックダウンでの影響とは?
(株)Nintはこのほど、中国・上海のロックダウンがEC市場に与えている影響をまとめ、発表した。モール全体の4月の流通金額は前月比16.0%減。天猫と淘宝網が属するAlibabaは同17.5%減少していた。物流の停滞が起因していると考えられる。越境ECにはまだ大きな影響がないが、今後は在庫不足や物流問題が顕在化してくる可能性があるとみている。

AlibabaとJDの4月流通金額の比較
AlibabaとJDの4月流通金額の比較
主要モール全体4月の流通金額は16%減
調査は、Nintグループが運営する中国ECビッグデータサービス「任拓情報通」を利用し、中国主要ECプラットフォーム(JD、天猫(中国国内および国際)、淘宝網(中国国内および国際)の4月の速報値と前月比、前年比で流通金額を分析した。
中国のゼロ・コロナ政策で、ロックダウンは3月末から続き、実体経済にさまざまな影響が及んでいるといわれる。「物流の影響によるサプライチェーン寸断」「人の移動制限による生産・研究開発・販売の停滞」「防疫対策による生産停止」などで、EC市場への影響も出ている。
主要モール全体(JD、天猫、淘宝網)の4月の流通金額は3426億元(日本円で約6兆8000億円)で、3月比で16.0%減少した。3月には大型のECキャンペーンがあり、4月は例年、3月比減となる傾向があり、2021年も12.9%減たったが、今年はより顕著な減少となった。
海外の物流規制が越境ECに与えた影響は軽微か
AlibabaとJDを比較すると、Alibabaの4月流通金額は2517億元(日本円で約5.0兆円)で、JD は909億元(同約1兆8000億円)だった。3月比では、Alibabaが536億元の減少(前月比-17.5%)、JDは117億元の減少(同-11.4%)となっていた。
海外からの物流が厳しく規制される傾向もあり、越境ECへの影響も考えられたが、実際のデータ(天猫国際およびJD海外旗艦店など)では、流通金額の前年比は、3月が0.4%増、4月0.5%減という結果だった。
上海での越境ECへの影響が大きい傾向に
一方、中国国内ECデータでは、3月が前年比8.4%減、4月も同11.8%減となっており、越境EC全体はまだ大きな影響を受けてはいない結果となった。しかし、今後は保税区にある在庫不足や物流問題が顕在化する可能性があると考えられる。
Alibabaプラットフォーム上で、所在地が上海地域と登録しているオンライン店舗に限定すると、流通金額は全体でのシェアは4.5%。4月の全国平均は前月比17.5%増に対し、上海平均が39.5%減と落ち込みは激しく、EC運営上に影響を及ぼしていることが分かる。
一方で、他地域の消費により売り上げを伸ばしている店舗もあった。国産品(中国国内製造)であることが多く、スキンケアブランドでは新興ブランドが目立った。上海のロックダウンで中国全体の景気後退が議論されているが、ミクロな視点に立てば、上海地域の消費に頼らずに他地域の消費によって大きく成長できるケースもあることが分かったとしている。
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