2021.12.24 ECモール
独の料理宅配・デリバリーヒーローが日本撤退、「フードパンダ」売却へ
デリバリーサービス「foodpanda(フードパンダ)」を運営する独・ベルリンのデリバリーヒーローは現地時間の22日、日本での事業を2022年3月までに撤退し、売却する方針を明らかにした。フードデリバリー市場は、コロナ禍による巣ごもり消費を追い風に拡大の一途をたどっているが、競合もし烈。同社は併せて、ドイツ国内での事業縮小も表明した。

昨年11月には渡辺直美さんが出演するテレビCMを放送
昨年11月には渡辺直美さんが出演するテレビCMを放送
ニクラス・エストベリCEO「参入時とは大きく異なる現実に直面」
ピンクのバッグにパンダのロゴがトレードマークのフードパンダは、20年9月に日本市場に参入した。飲食店のデリバリー以外に、食品や日用品にも対応し、地方都市を含む全国20か所以上でサービスを展開してきた。4月には韓国発の「FOODNEKO(フードネコ)」を買収し、事業規模拡大の動きを見せていた。
デリバリーヒーローによると、22年第1四半期(1~3月)をめどに事業を売却する計画。同社のニクラス・エストベリ最高経営責任者(CEO)は、「参入時とは大きく異なる現実に直面しており、継続は困難」と、競合環境の変化と配達員確保の難しさに言及。その上で「グループ内の他の成長の優先順位に焦点を当てるために決断した」としている。
ドイツ国内でも6都市でサービスを撤退
(株)ICT総研によると、ネット注文によるフードデリバリーサービスの市場規模は、18年の3631億円から、19年には4172億円へと拡大。さらに。コロナ禍の20年は4960億円へと大きく伸長した。21年もコロナ禍での利用拡大が続いているため5678億円の成長を推計。22年は6303億円、23年には6821億円に拡大すると予測している。
その一方で、業界再編の動きは世界的に活発化。アジア太平洋地域の12市場、300以上の都市で事業を展開するフードパンダだが、ドイツ国内のフードパンダ事業も、フランクフルトなど6都市からサービスを撤退する。イノベーションハブをベルリンに残し、配達業界向けの革新的ロジスティクスと技術ソリューションの開発に焦点を当てたハブに縮小する考えだ。
■「foodpanda」
https://www.foodpanda.co.jp/
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