決済代行とはECなど非対面での商品販売の際にクレジットカードなどで支払えるようにするサービスを意味します。どんな会社や事業者がどんな決済システムを提供しているのか。メリットや仕組みや種類、契約まわりから導入の仕方までを解説します。(2021年7月初出/2022年11月改稿)

決済代行の意味/メリット/仕組み
Q1.決済代行とは何か?
A1.
決済代行とは、さまざまな決済手段を導入したいと検討しているEC事業者と各決済機関をまとめての間を取り持つサービスのことです。
現在は、コンビニ決済やクレジットカード決済、携帯キャリア決済やApplePayといったID決済、QRコードを使うスマホ決済などなど多種多様な決済方法があります。その仕組みをまとめて利用できるようにするための契約や管理システムを提供する事業を行っているのが決済代行会社です。
Q2.決済代行を利用するメリットは?
A2.
決済代行を利用しない場合、EC事業者は「加盟店契約」や「売り上げ入金」「システム管理」など、数多くの手続きを各決済機関ごとに行う必要があります。
そのため、複数の決済機関とコンタクトをとる手間だけでなく、売り上げ入金や契約時の審査、システム管理など業務負担や人的コストが増えてしまう問題があるでしょう。
決済代行サービスを利用すれば「加盟店契約」や「売上入金管理」など必要な手続きを全て代行してくれます。契約や決済処理で利用するデータを提出するだけで一連の業務を進めてくれるので、時間や人的コストの削減が可能です。
また、決済代行会社を利用することでシステム開発のコストを抑えることができます。
実は、各決済機関が提供している決済システムはそれぞれ仕様が異なっているため、EC事業者自身が各機関と契約する場合は、専用のシステムを開発する必要があります。契約する決済機関が複数でしたら、その分システムを導入しなければなりません。
一方、決済代行会社では既に複数の決済機関と連携しているシステムを保有しているため、EC事業者は決済代行会社と連携したシステムを開発するだけで済みます。この他にもさまざまなメリットがあるため、気になっている方は前向きな検討をおすすめします。
Q3.決済代行の仕組みは?
A3.
決済代行の仕組みは上の図のように、加盟店とカード会社の仲介役としてさまざまな連携を行うようになっています。
前述のように決済代行は、決済機関によって異なる手続きや契約内容をすべて一括で代行して行ってくれるサービスです。通常異なるクレジットカード会社を利用する際に、それぞれと交渉ややり取りを行う必要があるため時間と手間がかかりますが、決済代行を利用することで、複数のクレジットカード会社を利用しやすくなります。
また決済代行はセキュリティの高さを強みとしている会社も多く、情報漏えいなどのリスクを軽減させられるといった面も魅力の一つです。
〇〇Payもクレカも後払いも一括導入!
決済代行を使うことで、さまざまなメリットを得ることができます。例えば、「クレジットカード決済」や「コンビニ決済」「キャリア決済」など、多岐にわたる決済方法の契約を一括で行ってくれます。
通常、クレジットカード決済を利用する場合はクレジットカード会社と契約を結び、コンビニ決済を利用する場合は専門の決済機関と契約を結ぶなど、各機関とやりとりを行う必要があります。
しかし、決済代行を使うことで各機関との契約工程を省くことができます。決済代行会社はすでに複数の決済機関と契約を結んでいるため、EC事業者は決済代行を使うだけで数多くの決済手段を利用することができます。
決済手段の種類としては以下のものがあります。
- ・クレジットカード決済
- ・コンビニ決済
- ・キャリア決済
- ・ネット銀行決済
- ・電子マネー決済
- ・代引き決済
- ・ウォレット決済
- ・後払い決済
- ・プリペイド決済
また、決済機関との契約だけでなく「売上入金」や「決済管理」などの決済処理を代わりに行ってくれます。管理サイトの入力画面から必要な情報を入力するだけで、決済処理が完了します。
その他に、各決済機関と料金交渉を行ってくれるサービスがあります。営業コストをかけることなく自社に最適な価格でサービスを利用することが可能です。
決済代行の提供会社とは【一覧付】
例えば、こんな会社が決済代行を提供しています。
(サービス名:会社名)
決済代行を選ぶ3つのポイント
決済代行会社は多く存在しますが、自社にとってメリットの大きい決済代行サービスを導入するために確認しておきたいポイントについて解説します。
(1)費用・手数料
決済代行サービスを導入するための費用や手数料は会社によって異なります。決済代行サービス導入には、主に「初期費用」「月額費用」「手数料」「オプション料金」などが発生します。そのため予算に合ったプランで導入が可能かどうか、という点は重要なポイントとなります。
決済代行サービスの中には初期費用や月額費用が低価格でも、手数料や必要なオプションが高額であるケースもありますので、事前のリサーチや見積りなどを入念に行いましょう。
(2)セキュリティ対策
決済代行を利用する場合、外部に個人情報を渡すことになるため、決済代行会社のセキュリティの高さは非常に重要なポイントとなります。
とはいえ、どの程度のセキュリティ対策を行っているのかは一見分かりづらいため、まずは「PCI DSS」「プライバシーマーク」などの代表的な規格をクリアしているかを確認するとよいです。また、依頼する決済代行会社のホームページなどを確認し、「SSL技術」「3Dセキュア」「セキュリティコード」などを採用している会社であれば、対策をしっかり行っている可能性が高いです。
(3)決済方法の豊富さ
決済代行サービスが対応している決済方法やクレジットカードのブランドについて、事前に確認しておきましょう。利用したい決済方法に対応していないケースも考えられるため注意が必要です。
今後利用していきたい決済方法が増えることも想定し、できるだけ対応している決済方法の数が豊富な会社を選ぶとよいでしょう。
編集部おすすめの決済代行
決済代行を行っている会社は数多くありますが、「特徴」や「料金体系」などさまざまです。また、最近はどの決済代行サービスも質が高く、どれを利用すべきか迷ってしまう方もいるでしょう。
上記のように、「各サービスを選定する時間がない」「おすすめの決済代行を利用したい」など悩みを抱えている方には、SBペイメントサービスをおすすめします。
SBペイメントサービスが提供しているオンライン決済サービスは、20種類以上の決済方法を利用することができます。また、コンビニ決済やクレジットカード決済だけでなく、近年急増しているPayPayまで対応しています。
ソフトバンクグループの決済情報や決済システムを手掛けてきた実績があり、徹底した情報管理を行っています。充実したセキュリティ対策がされているため、安心してサービスを利用することができます。
加えて、決済代行サービスだけでなくマーケティング支援を受けることが可能です。オンライン決済を活用した事業計画やサービス展開を考えている会社は、お得なプランで利用できます。
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決済代行まとめ
現在は「クレジットカード決済」や「コンビニ決済」など豊富な種類の決済方法が提供されています。これらの決済方法を導入する場合は、決済代行を利用することで多くのメリットを得ることが可能です。
決済代行会社が各決済機関とやり取りを行ってくれるため、面倒な手続き業務をする必要がありません。さらには、専用のシステムを利用することで、決済処理や管理を簡単に行えます。
このように、さまざまな利点がある決済代行ですがいくつか注意点があります。
まず1つ目が「手数料」です。決済代行は個人契約よりも手数料が高くなりやすいです。企業で設定した予算を把握し、可能な範囲で利用できるサービスを選ぶことが大切です。
2つ目は「トラブル時の対応」です。情報漏洩などのトラブルが起こることはめったにありませんが、あらゆる可能性を検討することが重要です。契約時に「トラブル時の対応はどうなっているのか」確認しておくことが大切です。
決済代行の導入を成功させるポイントは、メリット・デメリット両方をしっかり理解することです。決済代行の特徴を知ることで、自社に適したサービスを的確に選ぶことができます。
「コスト」や「セキュリティ」「決済方法の種類」など、いくつかの面で判断し自社に合った決済代行を利用するようにしましょう。
決済代行関連のお役立ち資料
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