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2021.06.09 コラム

CRMシステムの機能とは、開発のハードルは?…比較10選つき

 会社の売上アップ実現にはCRMシステムが役立ちます。様々な機能を持つサービスが存在し、無料で使えるものからECや銀行、コールセンターに特化したものまで多種多様です。システムを独自開発するという手段もあります。本記事では自社に最適なシステムの考え方を解説します。


CRMシステムで会社の売り上げアップを

 CRM(Customer-Relationship-Management)システムとは、日本語で「顧客管理システム」と呼ばれるものです。このCRMシステムを利用することで、顧客と長期的で良好な関係を継続できるというメリットがあり、現在注目を集めるマーケティング手法です。

 CRMシステムには、商品情報や顧客が商品を購入した日付、商品を購入した顧客の性別など、膨大な情報をデータベースに保存し、顧客がどのような傾向で商品を購入するか、管理・把握できる機能があります。ここで集めたデータをもとに、顧客に対してどんなアプローチをすべきか、商品の販売数を増やすか減らすか、経営戦略を立てることが可能です。

 上記のように、顧客一人ひとりのLTV(顧客生涯価値)を高めるためにも、CRMはビジネスに重要な施策として注目されており、導入している会社が増えています。近年はCRMシステムを提供する会社も多く、なかには無料で利用できるCRMシステムもあります。

 そのシステムは種類も豊富にあり、ECサイトのデータ管理に優れているCRMシステムや、銀行・コールセンター向けに開発されたCRMシステムなど、ターゲットを絞ったサービス提供だけでなく、要望に応じて、オリジナルのシステムを開発するケースもあります。

選定のカギは「機能一覧」など


 CRMシステムを選定するときに大切なことは、「自社の現状分析」を詳細まで行うことです。まずは、「どのような背景から、CRMシステムを導入すると検討したのか」「現時点で、どのような課題・問題があるのか」「他の方法で解決できないのか」など細かく現状を分析し、本当にCRMシステムを導入することが自社にとってプラスになるのか検討することが重要です。

 検討の結果、自社にCRMシステムが必要と判断したら、次はさまざまな会社が提供しているCRMシステムから、自社に合ったものを選定します。そこでまず、選定の基準として頂きたいのが「機能一覧」を確認することです。そのシステムを利用することで、自社のやりたいことができるのか見たうえで、次に、下記例のような自社ニーズを基準にして考えると、導入が成功しやすくなるでしょう。

・やりたい施策が行えるのか
・予算上導入することが可能なのか
・自社の現状に近い導入事例があるか
・サポート体制が充実しているのか

 この他の選定基準として、民間調査のランキングから情報を集めることも有効です。ランキング内で「シェア率が高い」や「定着率が高い」などの評価を得ているCRMシステムを吟味して、事業内容に即したツールを選定しましょう。

目的別比較10選!自社開発支援や特化型も


【自社開発したい】

システム名:HARBEST(ハーベスト)
会社:株式会社EVERRISE
料金:要問い合わせ
お試し:無し
タイプ:クラウド型
SFA・MAの機能:無し
特徴:SNSを含めた多種多様なプラットフォームから、瞬時にデータを収集し、長期にわたって情報を管理できるため、PDCAサイクルを高速で回すことが可能。

【コールセンターに重きをおきたい】


会社:再春館システム株式会社
料金:要問い合わせ
お試し:無し
タイプ:クラウド型
SFA・MAの機能:無し
特徴:コンサルティングから開発、保守運用と幅広いCRM施策の支援を提供してくれるため、初めて導入する会社でも利用しやすい。


【SFA機能にこだわりたい】

システム名:Sales Cloud(セールス・クラウド)
会社:株式会社セールスフォース・ドットコム
料金:3,000円~36,000円(初期費用はお問い合わせで確認できます)
お試し:有り
タイプ:クラウド型
SFA・MAの機能:有り
特徴:完全にカスタマイズ可能なため、自社に適した機能だけを利用できる。

【自動データ分析に重きをおきたい】

システム名:b→dash(ビーダッシュ)
会社:株式会社フロムスクラッチ
料金:お問い合わせで確認できます
お試し:無し
権威性:無し
クラウドであるかどうか:クラウド型
SFA・MAの機能:有り
特徴:顧客管理から顧客アプローチと幅広いマーケティング施策を行える。

【MAに重きをおきたい】


システム名:SATORI(サトリ)
会社:SATORI株式会社
料金:初期費用(300,000円)月額費用(148,000円~)
お試し:無し
タイプ:クラウド型
SFA・MAの機能:有り
特徴:利便性の高いレポーティング機能が充実しているため、CRMシステムを初めて利用する方でも簡単に扱える。

【名刺管理起点でCRM施策をしたい】

システム名::SanSan(サンサン)
会社:Sansan株式会社
料金:要問い合わせ
お試し:無し
タイプ:クラウド型
SFA・MAの機能:無し
特徴:AI技術により、名刺管理を活用したマーケティング施策を行うことができるCRMシステム。シェア率84%「※ 出典:名刺管理サービスと営業サービス(SFA/CRM/オンライン名刺交換)の最新動向(2020年12月 シード・プランニング調査)」

【定着率の高いツールをいれたい】

システム名:eセールスマネージャーRemixcloud
会社:ソフトブレーン株式会社
料金:3,000円~11,000円(プランによっては、閲覧のみと機能が制限されています)
お試し:有り
タイプ:クラウド型
SFA・MAの機能:有り
特徴を一言:営業工数を減らすための充実した機能だけでなく、マーケティングに関するサポート体制も整っている。CRMの利用者満足度主要5項目でNo.1(株式会社ESP総研|2020年5月調査)

【メールに特化したCRM施策をしたい】

システム名:アクションリンク
会社:株式会社アドブレイブ
料金:初期費用|150,000円~、月額費用|50,000円~
お試し:無し
タイプ:クラウド型
SFA・MAの機能:無し
特徴:一般的なリターゲティングメールだけでなく、バースデーメールなど、多種多様なメール施策に対応できるCRMシステム。

【ECに特化したCRM施策をしたい】


システム名:MOTENASU
会社:株式会社FID
料金:初期費用|300,000円~、月額費用|100,000円~2,000,000円(リード登録件数によって変動)
お試し:無し
タイプ:クラウド型
SFA・MAの機能:有り
特徴:ECサイトのデータ分析やDM機能など、今まで実現できなかった顧客アプローチを可能にするCRMシステム。

【長期間・無料で多機能を試したい】

システム名:HubSpot
会社:HubSpot Japan株式会社
料金:月額費用|6,000円~384,000円
お試し:有り
タイプ:クラウド型
SFA・MAの機能:有り
特徴:広告から顧客管理、メール設定など、マーケティングに必要な機能が充実しているCRMシステム。

よくある質問


Q.予算がないが自力でもできない。無料で使えるものはあるか


 無料で利用できるCRMシステムはあります。上記で紹介した「HubSpot」は、機能が制限されてしまいますが、長期にわたってCRMシステムを利用することができます。これからCRMシステムを導入しようと検討している方は、まず無料で使えるサービスからスタートし、使用感を確認してから、本格的に導入することも1つの方法です。

 また、1~2週間ほど、無料デモで簡易版のCRMシステムを利用できるサービスも多く、さまざまなCRMシステムを比較検討したい方は、いくつかピックアップして、テスト期間として複数のシステムを利用することをおすすめします。"

Q.システムを導入したことがあるが使いこなせなかった


 CRMシステム導入に関して、「システムを導入したが、使いこなせていない」との悩みを抱えている会社が多いです。CRMシステムを使いこなせていない原因のひとつとして、自社がやりたいと考えている以上の機能を持ったシステムを使っているケースが考えられます。

 CRMシステムには、顧客のデータを管理する機能から、リターゲティングメールを送る機能など、様々な機能を利用できるシステムがありますが、結局全ての機能を使うことができず、むしろ使いにくくなってしまうことがあります。

 自社が必要としている施策を行える機能だけをそろえた、CRMシステムを利用することが、CRM施策を成功させるうえで大切です。

CRMシステムについてまとめ

 現在、CRMシステムには、「ECサイトに特化したシステム」「メール施策に特化したシステム」「分析やデータ管理に特化したシステム」など、多岐にわたるツールが揃っています。繰り返しになりますが、数あるシステムのなかから選定する場合、まずは自社の求めているマーケティングを達成できる機能が備わっているかどうかを基準に判断しましょう。

上記でご紹介した選定のポイントなどを参考にして、ぜひ自社に合ったCRMシステムを利用してください。

CRMシステムに関するお役立ち資料の紹介


 CRM施策に関する資料をダウンロード可能です。一括でのダウンロードも可能です。

「CRMツール」関連資料一覧


再春館システム株式会社

w2ソリューション株式会社



CRMシステムに関するお役立ち記事紹介

 CRMシステムに関するコラム記事も掲載しているので、導入を検討されている方は、検討材料としてぜひご覧ください。









CRMに関するセミナー情報


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