(株)KADOKAWAグループのゲーム総合情報メディア「ファミ通」が12日発表した2020年の国内家庭用ゲーム市場規模は3670億円を超え、ハード・ソフト市場とも3年ぶりに前年を上回った。ハード市場は『Nintendo Switch』が牽引、ソフトでは『あつまれ どうぶつの森』が販売本数で年間首位に輝いた。
ハードは前年比16.4%増の1856億円
集計期間は19年12月30日~20年12月29日。KADOKAWAグループのシンクタンク・角川アスキー総合研究所が調査、KADOKAWA Game Linkageに提供し、20年の国内家庭用ゲームソフト(パッケージ版のみ)とハードの売上速報をまとめた。
それによると、20年の家庭用ゲーム市場規模は、ハードが前年比16.4%増の1856億6000万円、ソフトが同8.9%増の1817億2000万円、合計で同12.5%増の3673億8000万円となった。ハード・ソフトともに前年比プラスとなるのは、17年以来3年ぶりとなる。
ソフトは「どう森」がぶっちぎり1位
年間ソフトランキングは、637万8000本を売り上げた『あつまれ どうぶつの森』(任天堂・20年3月20日発売・Switch)が、ほかのタイトルに大きく差をつけて首位を獲得した。発売から6か月連続で月間ランキング首位を独占するなど、発売以降、年末まで長期にわたって市場をリードし、Nintendo Switch本体の販売を強力に牽引した。
2位には、『リングフィット アドベンチャー』(任天堂・19年10月18日発売・Switch)がランクイン。19年は50万本で年間10位だったが、20年には159万1000本を売り上げ、Nintendo Switch向けソフトで7本目のダブルミリオン到達となった。また3位には、4年ぶりのシリーズ最新作『桃太郎電鉄~昭和 平成 令和も定番!~』(KONAMI・20年11月19日発売・Switch)が123万.3000本と、ミリオンヒットを達成している。
Switchは年間約596万台売り上げ
ハード市場では、『Nintendo Switch』が2機種合計で595万7000台を売り上げ、17年から4年連続で年間販売台数のトップとなった。17年3月に発売されたが、20年は発売4年目ながら過去最高の年間実績で、19年(449万.4000台)の1.3倍とめざましい勢い。2位の『プレイステーション4』は、年間54万3000台を販売した。11月に登場し、現在も品薄が続く『プレイステーション5』は、25万5000台を売り上げた。
ファミ通によると、今後、ハード市場では新世代機の品薄解消時期に注目されるが、ソフト市場ではNintendo Switchの『モンスターハンターライズ』(カプコン・21年3月26日発売予定・Switch)への期待が高まる。巣ごもり需要の恩恵を受けた20年に続いて、21年は家庭用ゲーム市場にどんな変化が起きるのか、引き続き注目されるとしている。
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