(株)ゴルフダイジェスト・オンラインが11日発表した2020年12月期第3四半期(1~9月)連結決算は、売上高が前年同期比6.3%減の239億9800万円、営業利益が同59.9%減の1億9700万円、純損失が1億4200万円(前年同期は2億300万円の純利益)となった。

ゴルフレッスン、ゴルフ場予約は回復
同社グループはゴルフ専門のITサービス企業で、圧倒的な情報量とゴルフに特化したサービス力を強みとしている。顧客DBを活用し、ネットを通じて「ゴルフメディア」「ゴルフレッスン」「ゴルフ用品販売」「ゴルフ場予約」を四つの柱として事業を展開している。
新型コロナウイルスの感染拡大は、3月後半から5月にかけて、特に好調に推移していた海外(米国)で大きく影響を受けたが、6月以降は急速に回復、9月に入って前年同月を超えるまで復調した。国内は影響を乗り越え、需要を捉えて前年比増となった。ゴルフ需要の回復から、7~9月の国内EBITDA・営業利益は過去最高。累計の連結EBITDA・営業利益では前年同期比で減となった。
四つの柱のうち、「ゴルフ用品販売」ではECによるStayHome関連商材を拡大した。「ゴルフ場予約」では、日々変化する環境に対応できるように「超直前予約」を強化、スループレーや一人予約など「密」を避けるメニューの促進を図った。また「ゴルフレッスン」では、検温など顧客の体調確認を実施。海外ではアプリ内で新たに、コーチによるバーチャルレッスンサービスを無料で提供した。
店舗のゴルフ用品の中古販売は苦戦続く
その結果、「ゴルフレッスン」では需要回復に応じてセールの実施などで9月には前年越えまで回復。「ゴルフ場予約」では、好天も後押しして8月単月では過去最高の送客実績を記録した。一方、「ゴルフ用品販売」は全体として好調に推移したが、中古(店舗販売)は依然、前年比で微減を続けている。
「国内」セグメントは、売上高が190億4800万円(前年同期比4.7%減)、セグメント利益は11億1700万円(同19.4%増)となった。また、「海外」セグメントの売上高は49億5000万円(同11.8%減)、セグメント損失は9億1900万円(前年同期は4億4300万円のセグメント損失)となった。
通期業績は売上高2.3%減を予測、純利益は未定
未定としていた20年12月期通期(1~12月)連結業績は、売上高が前期比2.3%減の335億円、営業利益が同33.6%減の6億5000万円とし、経常利益と純利益は引き続き、未定とした。直近のゴルフ需要の回復状況が当面続くとの前提で、売上高、EBITDA、営業利益を算出。経常利益と純利益は、国内外における政府などによる経済支援策の時期や金額の不確定要素が大きく、予想数値の算出は困難とした。
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