オンラインショッピングモール「Yahoo!ショッピング」で取り扱う商品を手に取り、体感しながら購入できる、商品棚とデジタルサイネージ併設の次世代型店舗『QRECS(Quick and Real EC Shopping=キュレックス)』が開発された。
「QRECS」設置施設と出店者の募集開始
ソフトバンク(株)の子会社・SBエンジニアリング(株)と、経路検索サービスの大手・ジョルダン(株)が共同開発。商業施設や鉄道の駅構内、駅ビルなどへの設置を想定し、2日から『QRECS』の設置施設と、出店を希望するストアの募集を開始した。
「Yahoo!ショッピング」「PayPayモール」に出店しているストアの利用を推奨しているが、独自のECサイト所有者も利用できる。『QRECS』専用のECサイト構築も可能なため、出店未経験者も申し込める。『QRECS』のサービス提供や運用・管理、設置オーナーと出店ストアの問い合わせサポートは、ジョルダンが担う。
サイネージと実物を組合せ買物体験
ネットとリアル店舗の融合を実現した『QRECS』や、商品棚とデジタルサイネージ併設のため、オンラインショッピング限定の商品でも、サイズや素材などを実際に体感しながら買い物ができる。また、地方の名産品や旬のものなど、リアル店舗には在庫がない商品も購入できることが特長だ。
ユーザーは、デジタルサイネージで欲しい商品を選び、画面に表示されたQRコードをスマホやタブレットのカメラで読み取ることで、「Yahoo!ショッピング」の商品ページに遷移し、そのままオンライン上で購入できる。商品は指定場所へ配送されるため、持ち帰りが難しい商品でも気軽に買い求めることができる。
駅ナカや商業施設に設置へ
多方面にメリットも多い。設置する商業施設などは、商品を販売する出店者から出店料を受け取ることができ、空きスペースの有効活用で新たな収益を生み出すことが可能になる。「Yahoo!ショッピング」のストアは、『QRECS』への出店で、ユーザーに商品の実物を体感してもらえるほか、これまでオンラインではリーチできなかったユーザー層へ商品を訴求することができるため、新規顧客の獲得による売り上げ向上が期待できる。
『QRECS』は一般的なリアル店舗と異なり、現場での接客やレジ対応、在庫調整などは不要。月単位で契約が可能なため、期間限定のポップアップショップの出店や、テストマーケティングを低コストで実施できる。
今後は多言語対応のほか、AI(人工知能)を活用したカメラを設置して通過や滞留人数、サイネージの閲覧数、ユーザーの属性などを計測、分析。表示内容や出店料の検討の参考にするなど、ユーザーや設置オーナー、出店者にとって、より利便性の高いサービスに向けて取り組んでいくとしている。
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