2026.03.11 行政情報
ネット通販の“小型エアコン”に注意、「数秒で室温下げる」は不可能…国民生活センター
インターネット通販で「1秒で部屋の温度を下げる」などと宣伝して販売される機器について、国民生活センターは3月11日、空気を冷却する機構・部品が搭載されていないとし、消費者に向けて慎重に商品を選ぶよう注意喚起した。消費者庁に対し、広告の改善指導を要請している。
商品テストの対象とした10製品(3月11日、国民生活センターで撮影)
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2024年度から消費者相談が急増
オンラインモールや通販サイトでは、「瞬間冷感」「瞬時に全身を冷やす」といった冷房機能をアピールした機器を販売。また、「2秒速暖」「僅か1秒で暖かくなります」という暖房効果をうたう機器も見られる。
関連商品について寄せられた消費者相談は、2024年度に1354件へ急増。25年度も増加傾向にあり、12月末時点で923件に上る。
相談内容を見ると、「広告動画では『スイッチを入れると1秒で16度~20度の冷風が出て、クーラーが要らない。AI機能搭載』と宣伝されていた。商品はおもちゃのようで、冷風も出ない」(50代の男性)などがある。
10製品を対象に商品テスト
同センターは、ネット通販で販売される10製品を対象に、商品テストを実施。そのうち、広告で冷房機能をうたっていた6製品では、室温28℃・湿度50%の室内で、吹き出し口から約5cmの場所に設置したアクリル板に空気を当てて測定した。その結果、すべての商品でアクリル板の表面温度は下がらなかった。
また、数秒・数分で部屋を暖めると宣伝していた5製品(1製品は冷房機能も標ぼう)については、最大出力で5秒間使用した場合の温風の温度を測定。その結果、5秒以内に室温(20℃)よりも5℃以上高い温風を出した製品はなかった。
同センターは「結果として、送風されているだけと考えられる」(商品テスト部)と説明。わずか数秒で室温を大きく変えることは不可能なことから、消費者に向けて「広告で極端なアピールをしているが、これはおかしいと知ってほしい」と呼びかけている。
(木村 祐作)
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