2026.06.11 行政情報
特商法検討会、AI活用でダークパターンに対応
消費者庁は6月11日、デジタル取引・特定商取引法等検討会を開催し、インターネット広告で低料金をうたい、実際には高額を請求するレスキュー商法を行政処分の対象とするための要件を提示した。また、ダークパターン対策として、AIを活用した取り締まり手法を検討する方向性も示した。
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悪質レスキュー商法、行政処分の要件を提示
トイレの詰まりや鍵の紛失といった緊急時に、インターネット広告で低料金をうたう事業者に連絡し、自宅へ来てもらったものの、実際には高額料金を請求されるトラブルが多発している。
検討会では、ネット広告の料金と実際の請求額に大きな隔たりがあるケースについて、行政処分(指示)の対象とする案が浮上。消費者庁はその要件に、(1)ウェブページなどを利用して「著しく事実に相違する」料金を表示、(2)消費者宅へ訪問した際に、「合理的な根拠なく」、表示した料金と著しく乖離した高額な契約を勧誘――することを挙げた。
「著しく事実に相違する」とは、消費者が料金の隔たりを知っていたならば、サービスを利用しなかったと考えられる程度を想定。「合理的な根拠なく」高額な契約を勧誘することについては、客観的な要件として、表示した低料金のサービスとは別のサービスを高額で提供するケースや、単に「水回り500円~」とあいまいな表示を行って、高額なサービスを提供するケースなどを挙げた。
委員間では、「応急措置を超えるものは合理的でないとすべき」と厳格なルールを求める意見や、「訪問後に『これを交換した方がよい』という話は普通にある」との慎重論も聞かれた。
ネット取引の取り締まり、行政指導も積極運用
取り締まり手法について消費者庁は、ネット取引の拡大やダークパターンの横行を踏まえ、行政処分の効率的な実施に加えて、行政指導も積極的に活用する考えを示した。「(ネット取引事業者が行政からの要請に)対応してもらえるならば、早期に被害を食い止めることができるため、行政指導を(積極的に)適用すべきではないか」(取引対策課)と説明した。
ダークパターン対策では、取り締まりの効率化の観点から、AIにダークパターンを学習させて、パトロールさせる手法を検討する方向性を示した。
各委員からは、「ダークパターンの悪質なものについては、海外諸国のように課徴金制度を導入すべき」、「AIを活用して大量のデータを分析し、被害実態を見る体制を整えてほしい」といった要望が寄せられた。
(木村 祐作)
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