2023.02.27 調査・統計
敏感肌化粧品市場は拡大傾向に、マスク着用の常態化で新たな肌トラブルも
(株)矢野経済研究所がこのほど発表した『国内の敏感肌化粧品市場に関する調査(2023年)』の結果によると、マスク着用の常態化による新たな肌トラブルもあり、市場は拡大傾向で推移。22年度の市場は前年度比4.0%増の905億円を見込んだ。

21年度は前年度比3.9%増の870億円
調査期間は22年11月~23年1月。化粧品ブランドメーカー、流通業者、小売業者などを対象とした。「敏感肌化粧品」とは、敏感肌(アトピーやアレルギー体質などの先天的な要因や、体調や季節の変わり目、ストレス、疲労などの環境要因により、持続的または一時的に敏感になる肌)のために開発された化粧品(医薬部外品を含む)を指す。
アトピーやアレルギー、季節の変わり目、ストレスなどを要因とした敏感肌に悩む人は増えており、敏感肌化粧品(スキンケア、メイクアップ、ヘアケアなどの製品)はそうした人々に不可欠な商品となっている。
20年度はコロナ禍による外出制限で店頭購入機会の減少や、インバウンドの消失により、需要が縮小し、市場規模は前年度比1.8%減の837億円。21年度以降は、店舗も営業し外出機会が増えたことで回復。21年度は同3.9%増の870億円となった。
22年度市場規模は905億円の見込み
22年度の市場規模はブランドメーカー出荷金額ベースで、前年度比4.0%増の905億円を見込んだ。コロナ禍でのマスク着用の常態化による新たな肌トラブルの出現によってニーズが拡大することにより、敏感肌化粧品市場は再び拡大傾向で推移している。
敏感肌をケアするニーズが増加しており、敏感肌化粧品市場も活況を呈しているが、背景には大きく2つの理由がある。1つ目は、花粉やちり、ほこり、PM2.5や排気ガスなどの大気汚染が肌に影響していること。これらの外的刺激が、かゆみや炎症といった敏感肌症状の原因の1つとなっており、アンチポリューション(抗大気汚染効果)を訴求する、大気中物質から肌を守る敏感肌化粧品が求められている。
もう1つは、不規則な生活やストレスなどが肌に影響していること。これらの内的刺激もかゆみや炎症といった敏感肌症状の原因の1つとなっており、これら内的刺激に対応した敏感肌化粧品も求められている。
23年度の敏感肌化粧品市場規模は、前年度比3.3%の935億円と予測した。マスク着用は常態化しており、敏感肌やニキビケア、毛穴ケア、角質ケアなどの肌悩みが生じやすくなっており、新たな肌トラブルでニーズが拡大したことで、市場は拡大推移していく見通しだ。
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