2020.10.14 ECモール
楽天・ヤフー・じゃらんなど、「GoToトラベル」割引制限などなしで再開
国の観光振興策「Go To トラベル」キャンペーンで、大手旅行予約サイトが軒並み割引上限額を引き下げるなどした動きは13日、一転して各社が制限を取り下げ、元に戻す措置をとった。動向に関心が高まっていたが、国が同日、割引の原資となる各社への追加予算配分を明らかにしたことで、素早い対応となった。赤羽 一嘉・国土交通大臣は「今後、事業者が割引の制限を設けることはないように対応したい」と述べている。
販売終了のReluxも販売再開
「Go To トラベル」は、対象となる旅行代金が35%相当(上限は1人1泊1万4000円)の割引になるのに加え、さらに旅行代金の15%相当の現地で使える「地域共通クーポン」(同6000円)が付与される国などの旅行需要喚起策だ。
これに対し、大手の「Yahoo!トラベル」「一休.com」「じゃらんnet」「楽天トラベル」などは10日までに、「3500円まで」という割引上限額の設定や、1会員1回までという制限を設けていた。また「Relux」は、販売終了を公表していた。いずれも理由として、キャンペーンに割り当てられた予算に限りがあるためとしていた。
なお、販売終了を公表していた「dトラベル」は10月14日午前9時30分時点で販売再開などは公表していない。
各社、上限を3500円→1万4000円に元通り
7月下旬から始まったキャンペーンの期間は、現状で2021年1月までだが、コロナ禍のEC
需要増による大手サイトへの予約集中に加え、東京発着の追加や地域共通クーポンの発行の動きがここ1か月に集中して利用が急増したことが、上限引き下げの要因になっていた。
「3500円」の上限額を設けていた大手予約サイトは13日午後、相次いでこれまでの上限「1万4000円」に戻して再開することを各サイトで発表した。
「Yahoo!トラベル」と「一休.com」は、同日正午以降の予約に、「じゃらんnet」は同日13時以降に、それぞれ適用されるとした。また、35%割引のクーポンの利用を「1回」に制限していた「楽天トラベル」は、同日15時20分以降は「何回でも」に改めた。「Relux」も同日中に、これまでの割引でのサービス再開を発表した。
上限3500円予約者への救済措置も
また、「上限3500円」で予約した利用者については、「Yahoo!トラベル」と「一休.com」が、「1万4000円」を顧客自身で申請できる機能を10月のうちに提供するとし、対象者にはメールで通知するとしている。「Relux」も、同様の機能提供を予定し、自社のキャンペーンページで告知するとしている。
「Yahoo!トラベル」によると、機能提供までの宿泊予定者は、現在の予約をキャンセルし、新たに配信する「割引上限1万4000円」のクーポンを利用して予約の取り直しを求めている。この際、キャンセル料が発生したり、同じ旅行プランが確保できない場合がある。すでに「割引上限3500円」のクーポンを利用し、宿泊を終えた利用者には返金などの対応はない。これらは各社とも同様の対応だ。
「Gp To トラベル」の実務は観光庁が担っているが、赤羽国交相は同日の会見で、「3500円に引き下げられた割引上限額での予約も、35%割引の支援を受けられるように対応したい」との考えも明らかにしていた。
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