2019.12.18 通販会社
アスクル中間期、BtoB事業は増収増益…LOHACO業績は改善傾向に
アスクル(株)が17日発表した2020年5月期第2四半期(5月21日~11月20日)の連結決算は、売上高が前年同期比4.3%増の1996億2500万円、営業利益は34億6800万円(同236.9%増)、純利益は21億9200万円(同594.0%増)となった。

BtoB事業はSEOや露出強化が奏功
主力分野であるeコマース事業は、差引売上総利益は、BtoB事業の増収とBtoC事業の売上総利益率の改善で増益となった。
BtoB事業は、売上高が1640億4000万円(前年同期比5.4%増)、営業利益は68億円(同8.5%増)となった。SEO施策やインターネット広告の強化などで新規ユーザーの利用が増加。ビッグデータやAIを活用したWEBサイト上の検索機能の進化や画像検索機能などにより、既存顧客の購入点数や単価が増加した。
医療・介護向け商材も順調に推移
商品の種類別では、店舗利用の日用消耗品や消耗紙、オフィスで利用される飲料などの生活用品が成長を牽引。医療・介護施設向け商材の売上高や注力分野であるロングテール商品も順調に拡大している。8月には介護施設向けに大人用おむつなどの「定期配送サービス」を開始するなど、サービスの拡張を図ってきた。
LOHACOは配送コスト低減などで損益改善
BtoC事業では、LOHACOの独自価値ECへの転換を着実に進めた。独自価値商品として、9月には「LOHACO BREAD」の販売を開始。10月には「LOHACO」ならではの独自デザインに、新たに「サステナブル」を加えて開発された新商品を揃えた「暮らしになじむLOHACO展」を開催した。
損益改善への取り組みを優先的に行っているLOHACOの業績は、売上高が前年同期比17億2000万円減収の240億円(前年同期比6.7%減)となり、BtoC事業合計の売上高も316億5800万円(同3.0%減)となった。
利益面では、広告などのフィー収入の増加や、7月から始めた「ひと箱eco」サービスなどの構造改革の効果が表れてきており、売上総利益率の上昇と売上高配送費比率の低下が同時に進み、損益構造の改善が進んでいる。LOHACOも売上総利益率が1.4ポイント、変動費比率が3.6ポイント改善された。
eコマース事業全体では増収増益に
これらにより、両事業を合計した「eコマース事業」の売上高は1956億9900万円(前年同期比4.0%増)、差引売上総利益は465億2100万円(前年同期比4.0%増)となった。
LOHACOは23年5月期までに黒字化へ
「LOHACO」に関しては今後、選択と集中の強化に加え、損益分岐点を下げることで収益構造を改善し、23年5月期までの黒字化実現をめざす。自社物流の強みを磨くことによる差別化の推進や、PayPayモール店での売上高の拡大を含めたヤフーとの連携強化などの強化ポイントを掲げている。黒字化計画の概要は、今期本決算発表(2020年7月)までに公表するとしている。

※決算資料より抜粋
※決算資料より抜粋
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