2019.04.09 ECモール
楽天メディカルの光免疫療法新薬、厚労省の先駆け審査品目に指定
楽天メディカル(株)は8日、同社が開発した頭頸部がんの光免疫療法に用いる医薬品「ASP-1929」が、厚生労働省の「先駆け審査指定制度」の対象品目に指定されたことを発表した。
他に医薬品では、胆道癌に効果を発揮する「E7090」(エーザイ)など5品目、医療機器では、マイクロ波により乳がんを検出する「マイクロ波マンモグラフィ」(Integral Geometry Science)など3品目などが今回、「先駆け審査指定制度」の指定を受けた。
「ASP-1929」生存期間改善の可能性に期待
厚労省による「先駆け審査指定制度」は、重篤性など一定の要件を満たす画期的な新薬などについて、薬事承認に関する相談・審査で優先的な取り扱いをすることで、承認審査の期間を短縮することを目的としている。先駆け審査指定をすることで、日本での画期的な製品の開発を促す。
楽天メディカルの「ASP-1929」は、治療薬の画期性/対象疾患の重篤性/疾患に対する高い有効性/世界に先駆けて日本で早期開発・申請する意思・体制―の4項目で先駆け審査指定に認められた。国内で行われた有効性に関する試験では、臨床的に意味のある改善が見られ、頭頸部がんで利用可能な標準治療と比較して、生存期間が改善する可能性が示されている。
楽天メディカル社(本社:アメリカ カリフォルニア州 サンマテオ)は、後期開発段階にある光免疫療法(PIT)の独占的ライセンスを持ち、PITプラットフォームをもとに、がん細胞の治療法を開発している民間出資のバイオテクノロジー企業。楽天メディカルジャパン(株)は、楽天メディカルの日本法人となる。楽天メディカルは、がんを克服するというミッションに向け、治療法の研究開発から世界中のがん患者に治療法を届けることを目指している。
三木谷会長「一日でも早く届けたい」
楽天メディカル社の会長兼最高経営責任者である三木谷浩史氏は、「私たちのもとには、治療を待ちわびているという多くの患者さんから、日々連絡が届いている。そのような声に対して、希望の光となる報告ができることを嬉しく思う。本制度で定められたプロセスを確実にこなすことで、一日でも早く、一人でも多くの患者さんに、この治療法を届けたい」とコメントしている。
「ASP-1929」を用いた光免疫療法は、色素を導入した抗体と近赤外線照射の組み合わせにより、がん細胞のみを標的とすることができる技術。副作用が少ない薬品を使用し、がん細胞だけを狙い撃ちできる未来のがん治療法として、注目を集めている。「ASP-1929」は現在未承認薬のため、実際に治療を受けることはできず、国内外で「頭頸部がん」「食道がん」の患者を対象とした臨床試験を行っている段階にある。
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