2025.08.19 ECモール
「Yahoo!ショッピング」、2025年上半期に約45万件の不正レビューを削除
LINEヤフーは8月19日、ECモール「Yahoo!ショッピング」の安全性を向上させるために2025年上半期に実施した取り組みの成果を公表した。上半期には、約45万件の不正レビューを削除したほか、不正決済による被害額を前年同期から約4割低減させた。今後は、ランキング不正操作防止などの取り組みを強化する方針だ。
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不正レビュー削除の自動化を開始
「Yahoo!ショッピング」の出店者に対する信頼を高めるため、2024年に在庫証明審査の実施や、携帯電話・フリーメールアドレスを利用した申し込みを禁止するなど、出店審査を厳格化。これにより、上半期の出店審査の合格率は、前年同期の11.2%から4.2%まで低下した。
今年4月からAIを活用した違反商品のパトロールを開始した結果、違反検知率は従来の手法と比べて3倍以上に伸びた。これに加えて、上半期には政府備蓄米や「Nintendo Switch 2」などの個別対応も実施した。
やらせなどの不正レビューについては、上半期に1123ストアの約45万件のストアレビューを削除した。2月からは、やらせレビュー削除を自動化し、さらなる強化に乗り出している。この日開催した記者説明会で、同社のコマースカンパニーショッピング統括本部安全対策部の栗原親史部長は、「ユーザーからのレビューに対する信頼性は非常に重要だと考えている」と述べた。
また、不正決済による被害を防止するため、自社開発の不正検知システムの判定精度を改善したところ、上半期の不正決済による被害額は前年同期比41.2%減に縮小した。
ランキング不正操作などへの対応を強化
こうした取り組みを推進した結果、取引トラブル率は同74.6%減となった。今後は取引トラブル0を目指す方針という。
栗原部長は今後の具体的な対策について、「1つ目は、優良ストアの不正獲得やランキング不正操作の防止に向けて、対応を強化していく。2つ目は、不正決済対策など既存の取り組みについて、AIを活用しながら自動化を推進する。3つ目は、優良配送の不正取得について抜本的な改善を検討している」と説明した。
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