自社ウエブサイトや旅行ガイドブックで違法表示

同社は「【公式】海外行くなら！イモトのWiFi｜海外WiFiレンタル」といった自社ウエブサイトや、海外旅行ガイドブックの広告で、海外Wi-Fiレンタルサービスを宣伝していた。

その際に、自社ウエブサイトでは昨年6月ごろから9月ごろにかけて、「お客様満足度 No．1 海外Wi-Fiレンタル」「海外旅行者が選ぶ No．1 海外Wi-Fiレンタル」などと表示。（1）お客様満足度、（2）海外旅行者が選ぶ、（3）顧客対応満足度の3項目について、依頼先のリサーチ会社が調査した結果、同社のサービスが各項目で1位を獲得したとうたっていた。

サービス利用経験を確認せずにイメージ調査を実施

消費者庁の調べによると、調査手法は、実際にサービスを利用したかどうかのスクリーニングを行わずに、同社サービスと競合の9サービスを合わせた合計10サービスを対象に、販売サイトの印象を聞くというイメージ調査だった。

「海外旅行に行ったかどうかのスクリーニングは実施していたが、実際にサービスを利用したかどうかは確認しておらず、不十分だった」（表示対策課）。さらに、調査結果を正確に広告へ引用していなかったことも問題となった。

消費者庁によると、同社は「措置命令を真摯に受け止め、再発防止策に努める」と話しているという。

（木村 祐作）