2023.12.13 行政情報
「ホクロを取る」とうたうクリームで火傷…SNSで広告→通販サイトから購入
SNSの広告を見て購入したクリームによって火傷したという事故が複数発生したことを受けて、国民生活センターは12月13日、「点痣膏」(中国語読み:ディエンジーガオ)の使用中止を呼びかけた。

「点痣膏」の容器・外箱(国民生活センターの資料より)
「点痣膏」の容器・外箱(国民生活センターの資料より)
可逆的な損傷を発生する強アルカリ性
同センターの「医師からの事故情報受付窓口(ドクターメール箱)」に、70代女性の事故情報が寄せられた。女性はSNS上の動画広告を見て、イボ・ホクロを取れるというクリーム「点痣膏」を通信販売で購入。クリームを額のホクロに動画の説明よりも長い時間塗ったところ、赤く腫れ、翌日に医療機関を受診した結果、化学火傷が疑われた。同センターは、消費生活センターに寄せられた同様の情報を基に、相談者が購入した販売サイトから同じ製品を入手して調べた。
テストの結果、同製品はpH「14」の強アルカリ性を示した。国際的なガイダンスによると、不可逆的な損傷を発生させる「区分1」に該当する。
患部(額)の様子(国民生活センターの資料より、情報提供者の医師提供)
国民生活センターが使用中止を呼びかけ
製品の外箱には、成分名として酸化カルシウム、水酸化ナトリウムの順で記載。酸化カルシウムは水と反応して発熱し、水酸化カルシウムを生成して強いアルカリ性を示す。水酸化ナトリウムも強アルカリ性の物質で、同センターでは、使用すると重篤な皮膚障害の恐れがあると指摘している。また、広告には「濃縮ほくろ・いぼ取りクリーム」「素早いほくろ除去 痛みも跡もない」などと表示していた。「安全にホクロなどが取れるという表示が見られたが、一方、危険性に関する表示は見られなかった」(商品テスト部)。日本向けウェブサイトで販売され、最終的に日本国内の倉庫から出荷されたが、発送元は中国国内の可能性もあるという。
同センターは「安全に使用することは非常に難しいので、使用しないでほしい」と呼びかけている。
(木村 祐作)
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