初めて「Makuake」が表示媒体の対象に

　措置命令を受けたのは、（株）forty-four（東京都渋谷区）、ソウイジャパン（株）（東京都品川区）、（株）EPEIOS JAPAN（東京都中央区）、HR貿易（株）（東京都墨田区）。
　4社は糖質カット炊飯器の表示で、米飯に含まれる糖質を50％前後カットできるとうたっていた。
　主な販路はインターネット通販で、大手ECモールや購入型クラウドファンディングサイト「Makuake」などで販売されていた。消費者庁が措置命令の表示媒体として「Makuake」を対象とするのは、今回が初めて。
　forty-fourの「LOCABO」では、「美味しさそのまま 糖質45％カット炊飯器」などと表示。ソウイジャパンの「Low Caloriena」とEPEIOS JAPANの「SUGAR－CUT RICE COOKER」では、それぞれ54％カットできると宣伝していた。また、HR貿易は「もちもち食感で糖質を最大44％カットできる糖質カット炊飯器『ZHENMI（シェンミ）』です」と表示していた。

炊きあがった米飯の7～8割が水分

　4社からは表示を裏付ける資料が提出されたが、合理的な根拠とは認められなかった。消費者庁によると、「第三者機関による試験結果が提出されたが、糖質カット炊飯器を使った米飯は水分量の割合が高く、7～8割含まれていた」（表示対策課）。
　各社の広告では、炊飯器の構造によって米飯から糖質を含む水分を流し出すことで、糖質を大幅にカットできると説明。しかし、米飯に水分を多く含ませて、同じ重量の通常の米飯と比べて、糖質の含有量が少ないと見せかけていたという。

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